東証グロース市場は、朝方に米国株安が嫌気されて売りが先行したものの、値頃感からの買いでプラス圏に切り返した。グロースCore、東証マザーズ指数はともに上伸。
東証マザーズ指数の終値は前日比8.88ポイント(1.19%)高い754.49だった。米長期金利の低下などをきっかけに国内新興市場の成長(グロース)株に物色が向かった。一方、前日の米株安は重荷となり、安く推移する場面もあった。
ビジョナルやエニーカラー、ライフネットが上昇した。一方、サンバイオやバンクオブイ、ジーエヌアイが下落した。
値上がり銘柄数324、値下がり銘柄数147と、値上がりが優勢だった。
3社がグロース市場に新規上場した。ハルメクは午前に公開価格(1720円)を15.2%上回る1981円で初値を付け、終値は初値比で制限値幅の上限(ストップ高)となる2381円だった。
日本ナレッジとアイビスはともに買い気配のまま売買不成立で、上場初日の取引を終えた。日本ナレッジは気配値を公開価格(1500円)の2.3倍の3450円に、アイビスは公開価格(730円)の2.3倍の1679円に切り上げた。
市場関係者は「個人投資家を中心に中小型株に押し目買いが入った」とみていた。また、「新規上場銘柄も資金流入のきっかけとなっている部分がある」と指摘していた。
個別では、ANYCOLOR、ハルメクホールディングスがストップ高。HOUSEI、エアークローゼットは一時ストップ高と値を飛ばした。データホライゾン、シェアリングテクノロジー、ヘッドウォータース、スタメン、unerryなど11銘柄は昨年来高値を更新。tripla、BCC、エクサウィザーズ、TORICO、monoAI technologyが買われた。
一方、フィスコ、ジィ・シィ企画、かっこ、i-plug、モダリスなど11銘柄が昨年来安値を更新。ハイアス・アンド・カンパニー、レナサイエンス、Green Earth Institute、Unipos、EduLabが売られた。
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