様子見姿勢か

 
23日の日経平均株価は、前日比47円00銭安の2万7419円61銭と反落して取引を終えた。時間外取引で米株価指数先物が上昇したことを支えに、取引時間の後半には、同4円安強まで下げ幅を縮小する場面もみられるなど、底堅い展開だった。
円高が進まなければもう少し明確に75日移動平均線(2万7224円)や200日移動平均線(2万7363円)を超えていたかもしれない。相場として下値はほぼ見えているので今後はじっくりと押し目買いのポイントを探ることになるだろう。
米株安という逆風にも一定の耐性を示す格好となり、日経平均の2万7000円辺りの下値はかなり堅いゾーンとして見ることができるようになった。
 
 
24日の日経平均株価は、手がかり材料に乏しく、週末要因も重なり、様子見姿勢が強まりそうだ。欧米金融機関の経営不安がくすぶるなか、リスク回避姿勢が強まる場面も想定される。市場では「まだ、金融株を中心にボラティリティー(変動率)が高い展開が続きそうで、消去法的に3月末の配当や権利を取る動きが中心になりそう」との声が聞かれた。
 
3月に入って9日に2万8734円まで上昇した後、16日には2万6632円まで下落し、短期間で一気に2000円近く水準を切り下げた。それだけに今週の動きが注目されたが、先週末の終値が2万7333円(3/17)で、きょうの終値が2万7419円。ここまでは若干のプラスとなっている。来週は月末週で、3月は権利落ちに伴い見た目の水準も大きく切り下がることから、日々値幅が出る展開も想定されるだろう。米国株の動向は気がかりではあるが、あすは大崩れすることなく、週間プラスで終えられるかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
 
28552.51  ボリンジャー:+2σ(13週)
28478.13  ボリンジャー:+2σ(25日)
28045.18  ボリンジャー:+1σ(25日)
27940.37  ボリンジャー:+1σ(26週)
27856.87  ボリンジャー:+1σ(13週)
27832.96  新値三本足陽転値
27683.86  均衡表転換線(週足)
27683.86  均衡表基準線(日足)
27612.23  25日移動平均線
27528.58  均衡表転換線(日足)
27442.84  均衡表雲上限(週足)
 
27419.61  ★日経平均株価23日終値
 
27363.72  200日移動平均線
27321.34  均衡表雲下限(週足)
27243.20  26週移動平均線
27234.30  6日移動平均線
27224.69  75日移動平均線
27179.28  ボリンジャー:-1σ(25日)
27178.38  均衡表基準線(週足)
27164.37  均衡表雲上限(日足)
27161.22  13週移動平均線
27042.68  均衡表雲下限(日足)
26746.33  ボリンジャー:-2σ(25日)
26546.02  ボリンジャー:-1σ(26週)
26465.57  ボリンジャー:-1σ(13週)
26313.38  ボリンジャー:-3σ(25日)
25848.85  ボリンジャー:-2σ(26週)
25769.93  ボリンジャー:-2σ(13週)

ローソク足は2本連続陽線を引き、終値は昨日に続いて200日移動平均線を上回ったほか、昨日反転した5日線と25日線はともに上昇を続けて反転トレンド継続を示唆した。反面、一目均衡表では横ばいだった転換線が下向きで終了しており、下落圧力が再燃するリスクにも留意が必要となろう。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次