東証グロース市場は個人投資家による中小型株物色などに支えられて底堅い展開となった。
東証グロース市場指数は小幅に続伸して終わった。グロースCoreは反落。
東証マザーズ指数の終値は前日比0.26ポイント(0.03%)高い754.75だった。日本時間24日の取引で米長期金利が一段と低下したことで、国内新興市場では高PER(株価収益率)のグロース銘柄に買いを入れる動きが優勢だった。
ただ東証マザーズ指数の上値は重く、午前には下落率は1.3%となる場面があった。来週も新規株式公開(IPO)が続くため、資金捻出のための換金売りが出やすいとの声が聞かれた。
JTOWERやエニーカラーが買われた。一方、フリーやライフネットは売られた。
値上がり銘柄数260、値下がり銘柄数222と、値上がりが優勢だった。
米国の銀行破綻が景気にも悪影響を与えるとの警戒感が出るなど、不安心理は消えておらず、前場は売りに押され気味だった。ただ、「個人によるIPO銘柄物色は活発だった」(国内証券)とされ、直近上場銘柄は朝から商いを伴って大きく上昇し、売買代金ランキング上位に並んだ。前場中盤以降は押し目買いも入り、マイナス圏に押されていたマザーズ指数は後場プラスに転じた。
23日に東証グロース市場に新規上場した日本ナレッジは上場2日目の24日、公開価格(1500円)の2.5倍にあたる3750円で初値を付けた。終値は初値比240円(6.4%)安の3510円だった。
同じく23日に東証グロース市場に新規上場したアイビスは上場2日目の24日、公開価格(730円)の2.9倍にあたる2121円で初値を付けた。終値は制限値幅の上限(ストップ高水準)にあたる初値比500円(23.6%)高の2621円で配分された。
個別では、TDSE、ハルメクホールディングス、アイビスがストップ高。VALUENEX、セルシードは一時ストップ高と値を飛ばした。シェアリングテクノロジー、unerry、スマートドライブ、ポート、インティメート・マージャーなど10銘柄は昨年来高値を更新。AI CROSS、フィーチャ、ピー・ビーシステムズ、サインド、ファンペップが買われた。
一方、アマナ、ジィ・シィ企画、かっこ、サマンサタバサジャパンリミテッドが昨年来安値を更新。note、マイクロアド、Green Earth Institute、Unipos、オンコリスバイオファーマが売られた。
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