東証グロース市場は、新規の買い材料が少ない中で利益確定売りに押され気味の展開となった。グロースCoreは小幅安。東証マザーズ指数はさえない。
東証マザーズ指数の終値は前週末比3.45ポイント(0.46%)安い751.30だった。これまで値動きが堅調だった主力銘柄の一角に利益確定売りが出た。今週も新規株式公開(IPO)が続いており、値動きが軽い直近IPO銘柄に買いを入れるため、既存銘柄に売りを出す動きが出ているとの見方もあった。
東証グロース市場では、フリーやエニーカラー、TKPが下げた。一方、ビジョナルやM&A総研は上げた。
値上がり銘柄数210、値下がり銘柄数282と、値下がりが優勢だった。
27日に東証グロース市場に新規上場したカバーは午後に公開価格(750円)の2.3倍にあたる1750円で初値を付けた。終値は初値比20%安の1400円だった。
「金融システム危機への警戒感はエスカレートこそしていないが、安心感も出ていない」とされる中、リターン・リバーサル的な売買が中心となり、マザーズ指数の値動きは小さかった。引き続き新規株式公開(IPO)銘柄への関心は強く、この日も直近IPO銘柄が売買代金上位に並んだ。前週人気だったハルメクHDは急落し、この日上場したカバーに買いが集まるなど、IPO銘柄もリターン・リバーサル的な動きになった。
個別では、ネクストジェン、VALUENEX、アイビスがストップ高。アズーム、アドバンスト・メディア、うるる、メタリアル、バーチャレクス・ホールディングスなど11銘柄は昨年来高値を更新。エーアイ、ティアンドエス、クリアル、モイ、シルバーエッグ・テクノロジーが買われた。
一方、EduLab、セルシードがストップ安。オンコセラピー・サイエンス、jig.jp、日本ナレッジ、サーキュレーション、スリー・ディー・マトリックスなど7銘柄は昨年来安値を更新。ラバブルマーケティンググループ、Delta-Fly Pharma、スマートドライブ、サイフューズ、インフォネットが売られた。
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