30日の日経平均株価は、前日比100円85銭安の2万7782円93銭と4日ぶりに反落して取引を終えた。
3月配当・権利落ち日だったが、市場推定の257円程度よりも下げ幅は小さかった。
日経平均は前日比では下落したものの、実質的にはプラス。配当落ちの影響で大きく下げて始まった海運株が場中は鋭角的に値を戻すなど、アグレッシブな動きも見られた。指数は序盤で下げ幅を一桁にまで縮めながらプラス圏に届いておらず、きのう大幅高となったのは需給要因が大きかったと捉えておいた方が良い。ただ、きのうの上昇があったおかげで、きょうは終日25日線(2万7625円、30日時点、以下同じ)より上で推移することができた。5日線(2万7609円)は引き続きサポートとして機能しており、下値を切り上げる動きが続いている。
31日の日経平均株価は、手掛かり材料に乏しい中、様子見姿勢が強まりそう。
欧米での金融機関に対する不透明感が和らいでいるものの、市場では「安心感がでるまではもう少し時間が必要のようだ」と慎重な声が聞かれた。
また、「短期的な資金による、値動きの軽い中小型株への物色が中心になりそう」との見方があった。期末、月末、週末が重なることもあり、取引時間の後半にかけて見送りムードが広がる可能性も想定される。
2023年に入って1月、2月は月間プラスを達成している。あすは大崩れなく終えて3カ月連続の月間プラスを達成し、良い形で4月にバトンを渡したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
28941.14 ボリンジャー:+3σ(25日)
28618.82 ボリンジャー:+2σ(26週)
28566.99 ボリンジャー:+2σ(13週)
28502.57 ボリンジャー:+2σ(25日)
28064.01 ボリンジャー:+1σ(25日)
27965.84 ボリンジャー:+1σ(26週)
27927.72 ボリンジャー:+1σ(13週)
27782.93 ★日経平均株価30日終値
27683.86 均衡表転換線(週足)
27683.86 均衡表基準線(日足)
27625.45 25日移動平均線
27577.78 6日移動平均線
27421.70 均衡表転換線(日足)
27396.93 均衡表雲上限(週足)
27361.49 200日移動平均線
27321.34 均衡表雲下限(週足)
27312.86 26週移動平均線
27288.46 13週移動平均線
27215.38 75日移動平均線
27199.37 均衡表雲上限(日足)
27186.89 ボリンジャー:-1σ(25日)
日中高値と安値は前日レンジ内に収まったほか、ローソク足は陽の陰はらみを示現し、短期的な上げ一服の形状。一方、下ヒゲは上昇中の25日移動平均線割れを回避。25日線の16.03円下には上向きの5日線が位置しており、明日31日以降は短期ゴールデンクロス(GC)形成による上昇圧力増大を期待できよう。
目次
