反発スタート、欧米株の上昇や円安が追い風

【寄り付き概況】

31日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比226円29銭高の2万8009円22銭。取引時間中で3週間ぶりに2万8000円台に乗せた。

前日の米株式市場は、NYダウが141ドル高と続伸。金融システム不安が後退するなか、ハイテク株を買う動きが続いた。米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場も値を上げてスタートした。為替は1ドル=133円20銭前後と前日夕に比べ円安で推移している。

主力半導体関連株で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比1.6%上昇して2022年4月以来、約1年ぶりの高値で終えるなど、株価の復調が鮮明となっている。外国為替市場では円相場が1ドル=133円台前半まで円安方向に動いていることも日本株の追い風で、幅広い銘柄に買いが先行している。

31日付の日本経済新聞朝刊は「東証はPBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る上場企業に対し、株価水準を引き上げるための具体策の開示を求める。早ければ31日にも企業に通達する」と報じた。鉄鋼や総合商社など低PBR株に買いが集まっている。

東証株価指数(TOPIX)も反発し、取引時間中として3月13日以来、2週間半ぶりに2000を超えた。

寄り付き時点で業種別では33業種中、30業種が高く、値上がりは鉄鋼、精密、電気機器、輸送用機器、不動産など。値下がりは海運など。

個別では、三井物、凸版、日本製鉄は高い。太陽誘電、安川電、村田製も上昇。半面、郵船や東急、ファストリは安い。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次