値下がり優勢、目先の利益確定

 
東証グロース市場は、東証マザーズ指数、グロースCoreは反落。東証マザーズ指数の前引けは前日比7.64ポイント(1.00%)安い755.14だった。前日の米株式市場でハイテク株が軟調に推移し、高PER(株価収益率)で成長期待の強い銘柄が多い国内の新興株市場にも売りが波及した。指数は前日まで4日続伸していたため、目先の利益確定を目的とした売りも出やすかった。
 
東証グロース市場ではArentやM&A総研が売られた。一方、業績拡大が材料視された霞ヶ関Cのほか、セルシードも買われた。
値上がり銘柄数145、値下がり銘柄数334と、値下がりが優勢だった。
 
きょう東証グロース市場に新規上場したTMNは公開価格(930円)を458円(49.2%)上回る1388円で初値を付けた。前場の終値は1222円だった。小売店などに決済端末や決済システムを提供し、電子マネーなど多様なキャッシュレス決済に対応できる端末を手掛ける。
 
新規株式公開(IPO)銘柄は総じて初値形成が良好だ。初値形成後の株価推移についてはまちまちだが、全体的には強い動きの方がやや優勢の印象で、個人投資家の物色意欲は旺盛のようだ。2月期決算、3月期決算の発表本格化を前に主力株についてはしばらく方向感が出にくいとみられる。当面はIPO銘柄などボラティリティーの高い銘柄を中心とした短期割り切り物色に限られそうで、指数の上値追いには慎重になりたい
 
個別ではFusic、イメージ・マジックがストップ高。フィット、LAホールディングス、オークファン、ラキール、True Dataなど17銘柄は年初来高値を更新。サイフューズ、セルシード、旅工房、くふうカンパニー、霞ヶ関キャピタルが買われた。
 
 一方、夢展望、ドリコム、Kudan、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、AnyMind Groupなど11銘柄が年初来安値を更新。ジーニー、Arent、アスタリスク、ピアズ、グッドスピードはが売られた。
 

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