日経平均株価は3日続伸。何が上昇のけん引役であったかはっきりしなかったが、それでも指数は高値引けとなった。きょう強かった海運株や任天堂は、最近の値動きはさえなかった。海外動向などから何を買えば良いかはっきりしている日は、グロースでもバリューでも主役級の銘柄がしっかり買われ、きょうのように方向性が定まらない日には、それまで嫌われたり、物色の蚊帳の外にあった銘柄に見直し買いが入っている。
結果、日本株全体では下げづらくなって、指数は高値圏を維持するという好循環が生まれている。あすも大崩れは想定しづらい。米国株高などの追い風があれば、日経平均は2万8500円台に到達する公算が高いだろう。
あす5日の日経平均株価はもみ合い展開か。
4日の日経平均株価は3営業日続伸し、2万8287円(前日比99円高)と高値で引けた。3日のNYダウ上昇を支えに大型株を中心に買いが先行した。直後に下げに転じる場面もあったが、先物買いを交えて切り返し、大引けにかけてゆっくりと上値を切り上げた。基調の強さを改めて印象付けた格好だが、3月9日の年初来高値(終値2万8623円)を視界に入れつつあり、引き続き戻り売りへの警戒感がくすぶっている。
米国では、4日に2月製造業受注、2月JOLT(労働実態調査)求人件数、5日に3月ADP(オートマティック・データ・プロセッシング)雇用統計、3月ISM(全米供給管理協会)非製造業景況指数、2月貿易収支が発表される。さらに週末7日には3月雇用統計の発表を控えており、重要経済指標を見極めたいとして「ここから上は買いにくい」との声も聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
29425.25 ボリンジャー:+3σ(26週)
29230.84 ボリンジャー:+3σ(13週)
29086.82 ボリンジャー:+3σ(25日)
28739.45 ボリンジャー:+2σ(26週)
28649.33 ボリンジャー:+2σ(13週)
28633.50 ボリンジャー:+2σ(25日)
28287.42 ★日経平均株価4日終値
28180.18 ボリンジャー:+1σ(25日)
28067.82 ボリンジャー:+1σ(13週)
28053.66 ボリンジャー:+1σ(26週)
27950.34 6日移動平均線
27883.78 新値三本足陰転値
27731.53 均衡表転換線(日足)
27726.86 25日移動平均線
27683.86 均衡表転換線(週足)
27683.86 均衡表基準線(日足)
27486.31 13週移動平均線
27396.93 均衡表雲上限(週足)
27367.86 26週移動平均線
27362.55 200日移動平均線
27321.34 均衡表雲下限(週足)
27273.54 ボリンジャー:-1σ(25日)
27228.98 均衡表雲上限(日足)
27226.30 75日移動平均線
27198.34 均衡表基準線(週足)
ローソク足は上ヒゲのない小陽線で「陽の大引け坊主」を示現し、強い買い圧力を窺わせた。昨日に三役好転を形成したばかりの一目均衡表では転換線が上向きをキープし、短期的な上値追い継続を示唆している。一方、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は前日比3.41pt低下の119.50%と120%ラインを下回り、短期的な過熱感は乏しい。TOPIXのローソク足が3本連続陽線を描き、上値と下値と終値がそろって切り上がる「赤三兵」となったこともあり、上昇トレンド延長が期待できよう。
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