【寄り付き概況】
9日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比153円06銭安の2万7453円40銭。
前日の米国株市場ではFRB高官の相次ぐタカ派発言などを受け、金融引き締めが長期化することへの警戒感からNYダウをはじめ主要株価指数が揃って下落した。
これを受けて東京株式市場でも売りに押される展開となっている。日経平均は前日までの直近2営業日続落したものの下げ幅は限定的だったこともあり、きょうは幅広い銘柄に利食い急ぎの動きが表面化している。
主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.2%安で終えた。東京市場でも半導体関連株など値がさのハイテク株を中心に売りが出て、指数を押し下げている。
半面、前日に今期見通しを上方修正した住友鉱などへの買いは相場全体の支えとなっている。
あすにオプションSQ算出を控え、先物主導で不安定な地合いとなることも予想され、押し目に積極的に買い向かう動きも限定的となりそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は反落している。業種別では電気機器や機械などの下げが大きい。
個別では、前日に決算を発表した富士フイルムが下落している。協和キリンや板硝子、楽天グループも安い。一方、AGCは上昇している。大平金や帝人も高い。
