10日の東京株式市場は、動意に乏しい展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万7300円－2万7700円を想定。（9日終値2万7584円35銭）
米国株は下落。NYダウ平均は249ドル安の33699ドルで取引を終えた。買いが先行したものの、長期金利の上昇を受けて金融引き締め長期化への警戒が強まり失速。マイナス圏に沈むと終盤にかけては下げ幅を広げた。
きのう9日に下落していたことや、現地9日の米国株が続落したことなどから、売り優勢のスタートとなりそう。
ただ、2月限株価指数先物・オプションのSQ（特別清算指数）値の算出日にもあたることから、市場の推定値が意識される場面も想定される。決算発表がピークを迎え600社超が行うことから「森（全体）よりも木（個別）」の動きが強まるとみられる。
為替相場は、ドル・円が1ドル＝131円台の半ば（9日は131円14－16銭）、ユーロ・円が1ユーロ＝141円台の前半（同140円76－80銭）と、やや円安方向にある。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比10円高の2万7540円だった。
【好材料銘柄】
■第一カッター興業 <1716>
上期経常を22％上方修正、通期も増額。
■クルーズ <2138>
10-12月期(3Q)経常は98％増益。
■ENECHANGE <4169>
EV充電器の設置・運営を手掛けるe-Mobility Powerと業務提携。
■サイバートラスト <4498>
3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。
■ビジネスエンジニアリング <4828>
今期経常を7％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も4円増額。
■東海カーボン <5301>
前期経常が上振れ着地・今期は6％増益、6円増配へ。
■神戸製鋼所 <5406>
今期経常を31％上方修正、未定だった配当は40円実施。
■ゲームカード・ジョイコホールディングス <6249>
今期経常を一転3.1倍増益に上方修正。
■ダイコク電機 <6430>
今期経常を56％上方修正、配当も10円増額。
■西日本鉄道 <9031>
今期経常を19％上方修正・7期ぶり最高益更新へ。
■日本通信 <9424>
4-12月期(3Q累計)経常が2.8倍増益で着地・10-12月期も56％増益。
【主な経済指標・スケジュール】
10（金）
【国内】
オプションSQ
1月企業物価指数（8:50）
日銀正副総裁の後任人事案を国会で提示検討
《決算発表》
オリンパス、資生堂、大和ハウス、ヤクルト、ENEOS、三菱HCキャ、日産化、パーソルHD、ホシザキ、マツダ、アシックス、ゼンショーHD、川重、日本新薬、東急不HD、日揮HD、ナブテスコ、名鉄、コムシスHD、ショーボンド、スズケン、日鉄物産、三菱マ、DOWA、ISID、エクシオG、セイノーHD、石油資源、森永乳、いよぎん、ADEKA、Dガレージ、メニコン、日電子、PHCHD、TKC、アイフル、五洋建、森永菓、オープンUP、ミライト・ワン、阪和興、大王紙、リンテック、日清紡HD、ワコールHD、センコーGHD、テレ朝HD、BML、東亜合成、イーレックス、ラウンドワン、CKD、サンゲツ、エスケー化研、上村工業、高砂熱、雪印メグ、大気社、熊谷組、リコーリース、SBSHD、大阪ソーダ、理計器、レオパレス21、フルキャストHD、ホシデン
【海外】
中国1月生産者物価指数（10:30）
中国1月消費者物価指数（10:30）
米2月ミシガン大学消費者信頼感指数（2/11 0:00）
米1月財政収支（2/11 4:00）
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
