今週は、堅調となった。日銀後任人事の観測報道を材料に、週明け6日の日経平均は3桁の上昇。買いは続かず7日から9日にかけては3日続落した。ただ、日経平均の上げ下げが指数寄与度の大きい銘柄の影響を受ける日もあったことから、下落日でもさほど警戒ムードは高まらず、決算を材料とした個別物色が活況となった。ドル高・円安期待が高まったことは日本株を下支えした。
日経平均は2勝3敗と負け越しではあったが、下落日に底堅く推移したことから、週間では約161円の上昇。週初の発射台が高く、週足では4週ぶりに陰線を形成した。
来週は波乱含みの展開か。
10日夕方に植田和男氏の日銀総裁就任に関するニュースが出てきたことを受けて、週初からマーケットが慌ただしくなるだろう。
米国では1月消費者物価指数(14日)と1月小売売上高(15日)が出てくることから、米国株はこれらの結果に神経質になると思われる。
国内、海外の材料に日々振り回されることになりそうだ。14日までは決算発表が多く、週半ばまでは個別の活況がある程度相場を下支えする可能性が高い。
一方、後半は市場エネルギーの低下が懸念される。日米の金利や為替の振れ幅も大きくなると思われ、不安定な地合いが続くと予想する。
目先は2万8000円という心理的なカベがあって上抜くのは容易ではないだろうが、悪材料をこなしてきているためジリ高歩調でチャレンジできるか。
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
28951.96 ボリンジャー:+2σ(26週)
28810.12 ボリンジャー:+3σ(25日)
28732.20 ボリンジャー:+2σ(13週)
28199.83 ボリンジャー:+2σ(25日)
28143.10 ボリンジャー:+1σ(26週)
27940.27 ボリンジャー:+1σ(13週)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27670.98 ★日経平均株価10日終値
27625.06 6日移動平均線
27589.53 ボリンジャー:+1σ(25日)
27561.72 均衡表転換線(日足)
27422.37 均衡表基準線(週足)
27395.01 新値三本足陰転値
27334.25 26週移動平均線
27286.71 75日移動平均線
27246.08 200日移動平均線
27161.88 均衡表雲下限(週足)
27148.34 13週移動平均線
27082.09 均衡表雲上限(日足)
26979.24 25日移動平均線
26928.79 均衡表転換線(週足)
26770.42 均衡表基準線(日足)
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