ダウ反発129ドル高、ディフェンシブ株に買い

17日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比129ドル84セント(0.4%)高の3万3826ドル69セントで終えた。

 
今週は米消費者物価指数(CPI)などで根強いインフレ圧力が確認されたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者からはタカ派姿勢を示す発言が聞かれた。FRBによる金融引き締め長期化が懸念される中、3連休を控えたポジション調整の売りも出てダウは寄り付きから取引中盤までほぼ軟調な展開を維持した。
半面、指数への寄与度が大きいディフェンシブ株への資金シフトがみられ、ダウ平均は午後に上げに転じた。
 
利上げの継続が景気を冷やすとの見方があり、ディフェンシブ株が資金の受け皿となった。製薬のメルクやバイオ製薬のアムジェン、医療保険のユナイテッドヘルス・グループの上昇が目立った。一方、顧客情報管理のセールスフォースやソフトウエアのマイクロソフトは下落した。
 
ナスダック総合株価指数は続落した。前日比68.562ポイント(0.6%)安の1万1787.272で終えた。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体株が下落した。開発中のインフルエンザワクチンの臨床試験で効果が一部疑問視されたバイオ製薬のモデルナは3%安で終えた。
 
 


【シカゴ日本株先物概況】

17日のシカゴ日経平均先物は続落した。3月物は前日比10円安の2万7505円で引けた。

 
NYダウは、景気変動の影響を受けにくい業種の銘柄を中心に買いが入り、反発した。
 
米連邦準備理事会(FRB)による早期の利上げ休止観測が後退し、17日の日本の株式相場や米ナスダック総合株価指数が下落。日経平均先物にも売りが優勢だった。
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
27505 ( +45 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
27510 ( +50 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数

17日のFTSE100種総合株価指数は5営業日ぶりに反落した。前日に比べ8.17ポイント(0.10%)安の8004.36で終えた。米連邦準備理事会(FRB)による利上げの打ち止めや利下げへの転換が後ズレするとの観測が根強く、英国株の重荷となった。FTSE100は前日まで連日で最高値を更新した後で、主力銘柄の一部には利益確定の売りも出やすかった。原油価格の下落を受け、エネルギー株の下げが大きかった。銀行や素材、資本財関連の下げも目立った。
個別では、金融大手ナットウエストが6.9%安と下落率トップ。決算自体は好調だったものの、先行きに慎重な見方を示したことが嫌気された。ロイズ・バンキング・グループ(3.8%安)など他の金融関連株も軟調だった。原油安を受け、石油大手シェル(1.8%安)やBP(1.4%安)も下げた。

 

■ドイツ・フランクフルト株価指数

17日のドイツ株価指数(DAX)は3日ぶりに反落し、前日比51.64ポイント(0.33%)安の1万5482.00で終えた。欧州中央銀行(ECB)が利上げを継続するとの見方が根強く、株式相場の重荷となった。ハイテクや消費財、化学を中心に売りが出た。

 
個別では、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズ(2.4%安)や保険大手アリアンツ(1.9%安)が売られた。
 

■フランス・パリ株価指数

17日のドイツ株価指数(DAX)は3日ぶりに反落し、前日比51.64ポイント(0.33%)安の1万5482.00で終えた。欧州中央銀行(ECB)が利上げを継続するとの見方が根強く、株式相場の重荷となった。ハイテクや消費財、化学を中心に売りが出た。

個別では、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズ(2.4%安)や保険大手アリアンツ(1.9%安)が売られた。
 
 
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