【寄り付き概況】
22日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比207円11銭安の2万7265円99銭。東証株価指数(TOPIX)は、12.36ポイント安の1985.10で始まった。
前日の欧州株市場が2月の製造業PMIが強い数字となったことからインフレへの警戒感が再燃し主要国の株価指数が総じて軟調だった。
また、米国でも2月の製造業PMIが8カ月ぶりに50を上回ったことで、FRBによる金融引き締め策が長期化するとの懸念からハイテク株や景気敏感株など幅広い銘柄に売りが広がった。NYダウ、ナスダック総合株価指数がいずれも大幅下落となり、これを受けて東京株式市場でも投資家心理が冷え込み、主力株をはじめ広範囲にリスク回避目的の売りがかさんでいる。日経平均はここ日々高安を繰り返し2万7000円台半ばでのもみ合いが続いていたが、目先下値模索の動きを強めそうだ。
海運や医薬品などバリュー(割安)株への物色が続いており、相場を下支えしている。
個別では、日経平均への寄与度が高い東エレクやファストリが下げている。トヨタも安い。一方、郵船や第一三共、東宝は上げている。
