東証グロース市場は金融引き締め長期化への警戒感などから下落した米国株の弱い地合いを引き継ぎ、売りが優勢となった。東証マザーズ指数、グロースCoreは軟調だった。
東証マザーズ指数の終値は前日比11.59ポイント(1.52%)安い752.75と、1月19日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。
EDPやスマートD、QDレーザが下落した。一方、日本電解が上昇した。
値上がり銘柄数135、値下がり銘柄数357と、値下がりが優勢だった。
リスク回避的な動きが主流となる中でも上昇する銘柄に資金を投じる動きは見られ、前週後半から動意付いている東京通信は一時前日比2割強上昇した。ただ、同株も買い一巡後は急速に上げ幅を縮めており、資金の逃げ足は速い。
信用取引の評価損率は引き続き低水準で推移しており、個人の投資意欲は消えていないとみられるが、「季節的にも低PBR・高配当利回り銘柄に関心が向かいやすい」とされる。世界的な金利上昇傾向もグロース株にとっては逆風で、新興企業市場を取り巻く環境は少し厳しくなっている。
個別では、ユニフォームネクスト、アドバンスト・メディア、エディア、ヘッドウォータース、スタメンなど15銘柄が昨年来高値を更新。ラストワンマイル、ブランディングテクノロジー、日本電解、いつも、eWeLLが買われた。
一方、グランディーズ、ヤプリ、i-plug、エクサウィザーズ、プラッツなど7銘柄が昨年来安値を更新。マーキュリーリアルテックイノベーター、QDレーザ、クリングルファーマ、アライドアーキテクツ、バンク・オブ・イノベーションが売られた。
