【寄り付き概況】
27日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前週末比130円75銭安の2万7322円73銭。
前週末の欧州株市場が全面安商状に売られたほか、米国株市場でも幅広い銘柄にリスク回避目的の売りが広がり、NYダウなど主要株価指数が大幅下落した。
これを受けて東京株式市場でも投資家心理が冷やされ、日経平均は下値を試す展開を強いられている。
東エレクなど半導体関連が相場を押し下げている。
米国では発表された経済指標が事前予想を上回る強い内容であったことから、FRBによる金融引き締め長期化に対する警戒感が再燃している。米長期金利が再び上昇傾向を強めるなか、ナスダック総合株価指数の下落率が大きく、グロース(成長)株には向かい風が強い。
ただ、外国為替市場ではドル買いが加速し、急速に円安方向に振れていることで、これが下値支えの材料となる可能性もあるだろう。
ファストリはきょうが株式分割の分割後価格の適用日となる。株価は基準値と比べて小動きとなっており、相場全体への影響は限られている。
東証株価指数(TOPIX)は小幅に下落している。
個別では、アドテスト、ダイキン、コナミGが安い。一方、ファナック、アステラス、ホンダが高い。
