値下がり優勢、米国の金利上昇が重し

 
東証グロース市場は米国の金利上昇が重しとなり、売り優勢の展開となった。東証マザーズ指数は続落。グロースCoreは反落。東証マザーズ指数の終値は前週末比12.61ポイント(1.68%)安い736.23と、1カ月半ぶりの安値となった。24日の米株安が国内のグロース銘柄の下げにつながった。国内外で物価が高止まりし、金利に一段の上昇余地があるとの見方からPER(株価収益率)の高いグロース銘柄に売りが出た面もある。
そーせいやEDPが下落した。一方、米広告会社の買収を発表したジーニーは午後に大幅高となった。
値上がり銘柄数162、値下がり銘柄数324と、値下がりが優勢だった。
 
新興企業市場はバリュエーションの高い銘柄が相対的に多く、金利上昇による割高感から売られやすかった。また、「輸出関連企業の比率が低く、米金利高による円安の恩恵も受けにくい」とされ、マザーズ指数はじり安で推移。東証株価指数(TOPIX)がプラスで終わるなど底堅さを見せたプライム市場とは対照的な展開となった。
 
ただ、売買代金上位を見ると、商いを伴って大きく上昇する銘柄もあった。「値動き第一」という投資家による売買が中心だったようで、後場に掛けて伸び悩む銘柄もあったが、日本株全体が頭打ち状態となる中でも個人投資家の運用意欲は消えていない。
 
個別では、ヘッドウォータース、サイエンスアーツがストップ高。Unipos、イメージ・マジック、GRCSは一時ストップ高と値を飛ばした。サンクゼール、アドバンスト・メディア、FHTホールディングス、スタメン、ジーニーなど7銘柄は昨年来高値を更新。Delta-Fly Pharma、日本電解、スマサポ、タメニー、モイが買われた。
 
 一方、FRONTEO、ヤプリ、Sharing Innovations、エクサウィザーズ、セカンドサイトアナリティカなど14銘柄が昨年来安値を更新。キャンバス、シャノン、タスキ、プログリット、SERIOホールディングスが売られた。
 

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