神経質な展開か

28日の日経平均株価は小反発し、2万7445円(前日比21円高)引けとなった。
朝方は、27日の米国株高を受け、買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、上げ幅は一時160円を超えた。ただ、買いは続かず、一巡後は利益確定売りに押され、下げに転じる場面もあった。
市場では、「2万7500円超えでは、年金が売ってくるようで上値を抑えられている」との声が聞かれ、当面は上値での売り物を吸収できるかがポイントになりそうだ。
 
あす3月1日の日経平均株価は、神経質な展開か。
現地2月28日に米2月CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数(日本時間1日午前零時)などが発表され、翌3月1日には米2月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況感指数(同2日同時刻)が明らかにされる。米景気の堅調さが確認されれば米長期金利の上昇につながり、グロース(成長)株の逆風になる可能性があるだろう。
また、あすは中国2月製造業PMI(購買担当者景気指数)や、中国2月財新製造業PMIなどが前場取引時間中に公表される予定で、結果次第で中国関連銘柄が影響を受けることも予想される。
 
主力のバリュー株がこの先、調整色を強めてしまった場合には、これまでとは毛色の違うところに資金が向かう可能性がある。グロース株の動きが良くなるのか、インバウンド関連が持ち直すのか、新たなテーマが浮上するのか、それとも買えるものが少なくなってディフェンシブ株が優位となってしまうのか。物色面で変化が出てくるかどうかには注意を払っておきたい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
 
27917.00  ボリンジャー:+1σ(26週)
27890.24  ボリンジャー:+3σ(25日)
27751.80  ボリンジャー:+2σ(25日)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27710.54  ボリンジャー:+1σ(13週)
27696.44  新値三本足陽転値
27613.37  ボリンジャー:+1σ(25日)
27485.74  均衡表雲下限(週足)
27474.93  25日移動平均線
 
27445.56  ★日経平均株価28日終値
 
27405.39  6日移動平均線
27386.87  均衡表転換線(日足)
27336.49  ボリンジャー:-1σ(25日)
27304.99  均衡表基準線(日足)
27293.87  75日移動平均線
27279.31  200日移動平均線
27226.16  26週移動平均線
27198.05  ボリンジャー:-2σ(25日)
27140.86  均衡表基準線(週足)
27082.09  均衡表雲上限(日足)
27059.61  ボリンジャー:-3σ(25日)
27029.23  13週移動平均線
26741.56  均衡表転換線(週足)
26635.99  均衡表雲下限(日足)
 
ローソク足は陰線を引き、終値は昨日に続いて25日移動平均線を下回り、上値の重さを再確認する形となった。25日線は上向きをキープし、一目均衡表は三役好転下の強気形状にある。本日はパラボリック陽転値の57.19円下まで買い進まれており、明日3月1日以降は買いサイン点灯による短期的な地合い好転が期待される。反面、遅行線の応当日株価が3月1日から2万7000円台に切り上がるため強気シグナル減退で買い手優位の度合いが薄れる可能性もある。テクニカル指標は強弱混在の状態が続き、直近の相場で方向感の定まらない様子を裏付けている。
 
 

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