東証グロース市場は米長期金利の高止まりを受けてバリュエーションの高い成長株を売る動きが先行した。ただ、押し目買いも入り底堅さも見られた。東証マザーズ指数は小反落。一方、グロースCoreは小幅高。
東証マザーズ指数の終値は前日比3.34ポイント(0.45%)安い745.34だった。前日に米長期金利が一時、昨年11月以来の高水準まで上昇したことから高PER(株価収益率)株の割高感が意識され、国内の新興市場で時価総額の大きい主力株を中心に売りが出た。
エニーカラーやTKPが下落した。一方、ビジョナルやJTOWERは上昇した。
値上がり銘柄数233、値下がり銘柄数251と、売り買いが拮抗した。
市場関係者は「個人の循環物色が中心だった。プライム市場上場の景気敏感株に関心が集まり、グロース市場から投資資金が抜けた」と指摘していた。
個別では、ヘッドウォータース、BTMがストップ高。TORICOは一時ストップ高と値を飛ばした。ゼネラル・オイスター、アドバンスト・メディア、FHTホールディングス、ワンキャリア、Mマートなど10銘柄は昨年来高値を更新。インターファクトリー、tripla、ELEMENTS、unerry、ワンダープラネットが買われた。
一方、ヤプリ、フレクト、弁護士ドットコム、スリー・ディー・マトリックス、スカイマークなど8銘柄が昨年来安値を更新。Delta-Fly Pharma、マイクロアド、ナノキャリア、キャンバス、ログリーが売られた。
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