あす2日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
現地1日(日本時間2日午前零時)に発表される米2月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数を受けて米国マーケットがどう反応するかが注目されるが、週末3日(同4日午前零時)には米2月ISM非製造業景況指数の公表を控えており、積極的なポジションは取りづらいとみられる。市場では、「米国の金利・景気動向がどうなるかがポイントであり、上値を追いかけるにはまだリスクがある」)との声が聞かれた。
一方、1日の日経平均株価は続伸し、2万7516円(前日比70円高)。
前日の米国株式市場で利上げ長期化への警戒感から主要3指数が下げた流れを受け、日経平均は下落スタートからプラス転換。2万7500円から大きく下振れたところでそれを修正するかのように買いが入り、2万7500円近辺で取引を終えた。
きのう2月28日は後場安、きょう3月1日は後場高となっており、きのうの下げは月末要因と捉えて良いだろう。
日本時間午前に明らかにされた中国2月製造業PMI(購買担当者景気指数)などの経済指標が市場予想を上回る堅調さを示し、これを支えに強基調となった。
チャート上では、上昇傾向にある25日移動平均線(2万7483円、1日時点)を3営業日ぶりに回復したが、2万7500円オーバーの水準では戻り売りへの警戒感が根強く、売り物を吸収できるかが注視される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
27920.73 ボリンジャー:+1σ(26週)
27885.26 ボリンジャー:+3σ(25日)
27751.38 ボリンジャー:+2σ(25日)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27719.59 ボリンジャー:+1σ(13週)
27696.44 新値三本足陽転値
27617.50 ボリンジャー:+1σ(25日)
27516.53 ★日経平均株価1日終値
27485.74 均衡表雲下限(週足)
27483.62 25日移動平均線
27433.65 均衡表基準線(日足)
27402.83 6日移動平均線
27386.87 均衡表転換線(日足)
27349.74 ボリンジャー:-1σ(25日)
27291.21 75日移動平均線
27286.06 200日移動平均線
27228.89 26週移動平均線
27215.87 ボリンジャー:-2σ(25日)
27140.86 均衡表基準線(週足)
27082.09 均衡表雲上限(日足)
ローソク足は陽線を引き、終値は先週末2月24日以来の25日移動平均線超え。一方、ザラ場高値と安値は昨日水準を下回り、2万7500円付近での売り圧力の強さを確認する形にもなり、依然として方向感が定まっていない。一目均衡表では横ばいの転換線を基準線が上抜き、三役好転が終了した。遅行線は応当日株価の大幅高で強気シグナルが減退しており、25日線の上昇角度鈍化と併せて買い手優勢の度合いが薄れてきた様子が推察される。
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