2日午前の日経平均株価は小幅に反落し、前日比20円84銭(0.08%)安の2万7495円69銭となった。
きょう前場は引き続き方向感の見えにくい地合いで、日経平均株価は朝方に高くスタートしたものの、買い一巡後は値を消す展開となり前引けは小幅ながらマイナス圏で引けている。前日の米国株市場は高安まちまちだったものの、米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長引くとの見方から米長期金利がフシ目の4%台に乗せてきたことで、ハイテク系グロース(成長)株を中心に売りに押される銘柄が目立った。戻り待ちの売りに押された格好だが、押し目買いニーズも活発で2万7000円台半ばは強弱観が対立している。個別でみても値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はいずれも800台後半で拮抗している。
朝から一進一退の日経平均は100円を超える場面があった。「外国為替市場で1ドル=136円台前半と、円安水準が維持されており、日本株の支えとなっている」とみていた。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。午前終値は前日比2.20ポイント(0.11%)安の1995.61だった。朝方は上昇し、取引時間中としてはおよそ3カ月ぶりの高値水準となる場面があった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3370億円、売買高は5億6066万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は854、値上がりは869、変わらずは112銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は電気・ガス業、証券・商品先物取引業、精密機器などが下落した。上昇は非鉄金属、鉄鋼、繊維製品など。
個別では、エムスリー、サイバー、NTTデータ、ニコンが下落。レーザーテックが活況商いのなかも下値模索の動きが続いているほか、前日に買われた東京エレクトロンもきょうは売り優勢の展開に。ソニーグループ、花王も売りに押された。日本金銭機械が大きく値を下げ、マネーフォワード、ラクーンホールディングスなども安い。
半面、高島屋、日本製鉄がしっかり、ファーストリテイリングも買い優勢。三菱商事、住友金属鉱山などが高い。安永は前日に続くストップ高カイ気配、大阪チタニウムテクノロジーズ、東邦チタニウムも値を飛ばした。
