【寄り付き概況
10日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前週末比202円76銭高の2万6176円61銭。
前週末に発表された12月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが市場コンセンサスを上回った一方、平均時給は事前予想に届かなかったことで金融引き締め長期化への懸念が後退、NYダウは700ドルあまりの急伸をみせた。3連休明けの東京株式市場はこれを引き継ぐ形で広範囲に買いが波及する形となっている。
米サプライマネジメント協会(ISM)が6日発表した22年12月の非製造業景況感指数が前月から大幅に低下し、市場予想を大きく下回ったことも、米金融引き締めの鈍化を意識させているようだ。
今週は12日に12月の米CPI発表というビッグイベントを控えていることもあり、買い一巡後はやや伸び悩む可能性もあるが、足もとでは空売り筋の買い戻しなどを絡め2万6000円台前半で強調展開が見込まれる。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、ソニーGやソフトバンクグループ(SBG)が上昇している。サイバーも高い。半面、りそなHDや千葉銀が下落。東電HDも下げている。
