【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は続落して始まった。始値は週末比282円85銭安の2万5836円67銭。
前週末は欧州株市場でドイツやフランスなど主要国の株価が総じて上昇したほか、米国株市場でも強調展開が続いた。
米国では経済指標の発表を受けインフレの先行きに対する警戒感が後退、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに朝安後に切り返し、ナスダック指数は6日続伸と2021年11月以来の連騰記録となっている。
東京株式市場でもこの流れに追随したいところだが、外国為替市場で急速なドル安・円高が続いていることが逆風材料となっている。日経平均株価は寄り付きで2万6000円大台を割り込んだ。
市場では17~18日の日銀の金融政策決定会合を前に緩和策の再修正への思惑がくすぶっている。為替の急変動などへの警戒が強まっており、積極的に運用リスクをとりにくい状況となっている。
半面、金利上昇による収益の改善期待から金融株の一角にはきょうも買いが入っている。食品や医薬品といったディフェンシブ銘柄も上昇している。
東証株価指数(TOPIX)も続落している。
個別では、トヨタやジェイテクト、キヤノン、ヤマハが下落。前週末に急落したファストリも引き続き安い。一方、みずほFGや第一生命HDが上昇し、昨年来高値を更新。アステラスや明治HD、サイバーも高い。
