様子見気分か

25日の日経平均株価は4営業日続伸し、2万7395円(前日比95円高)引けとなった。前日に3連騰した反動で利益確定売りが先行したが、その後は先物主導で上げに転じ、一時170円超上昇した。
業種別では33業種中、下落がわずか2業種にとどまるなど、全体の底上げが進んだ。きのう弱さが目立った鉄鋼株や海運株がきょうは強く買われており、売りを仕掛けづらい雰囲気が醸成されている。日本電産の大幅安が全体の地合いを悪化させなかったことも、決算発表ラッシュ期間中の日本株の先高期待を高めるだろう。
ただ、買い一巡後は伸び悩んだ。相場上昇について、一部では「特段の理由は見当たらず、テクニカルや需給面での機械的な買いとみられる」との声が聞かれた。
 
チャート上では、直近の「マド」(昨年12月16日安値2万7527円-週明け同月19日高値2万7349円)埋めに動いてきたが、これをクリアしても日足一目均衡表上の「雲」上限(2万7871円)が控えており、戻り売りへの警戒感が残る。
 
 
 
あす26日の日経平均株価は、22年4-12月期決算発表の本格化をにらみ、様子見気分か。
主要企業決算のトップバッターとして注目された日本電産は24日引け後に決算を発表した。同時に23年3月期の業績予想を下方修正し、一転して減益見通しを示した。これを受け、25日の同社株価は急落し、日経平均採用銘柄および東証プライム銘柄の中で値下がり率トップとなった。決算次第で大きく振れるケースは今後も続くとみられ、業績内容を見極めるまで動きづらい状況だろう。
 
本日米国ではテスラやボーイングの決算発表があり、内容が注目を集めるが、ネガティブサプライズが乏しければ、グローバルでリスクオンムードがもう一段高まる可能性もあるだろう。日経平均の高値は2万7473円まであった。間を空けることなく2万7500円を超えてくるようなら、2万8000円突破は時間の問題だろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
 
29101.67  ボリンジャー:+2σ(26週)
28834.70  ボリンジャー:+2σ(13週)
28247.86  ボリンジャー:+1σ(26週)
28002.88  ボリンジャー:+1σ(13週)
27871.07  均衡表雲上限(日足)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27715.18  ボリンジャー:+3σ(25日)
27422.37  均衡表基準線(週足)
 
27395.01  ★日経平均株価25日終値
 
27394.05  26週移動平均線
27281.22  ボリンジャー:+2σ(25日)
27223.46  200日移動平均線
27190.12  75日移動平均線
27171.06  13週移動平均線
27062.13  均衡表雲下限(日足)
27042.68  均衡表転換線(週足)
26891.69  6日移動平均線
26847.26  ボリンジャー:+1σ(25日)
26791.12   新値三本足陰転値
26745.37  均衡表雲下限(週足)
26687.47  均衡表基準線(日足)
26611.00  均衡表転換線(日足)
26540.24  ボリンジャー:-1σ(26週)
26413.30  25日移動平均線
 
ローソク足は4本連続陽線で終了。高値と安値と終値がいずれも前日水準を切り上げる「赤三兵」を2日連続で示現し、上値追い圧力の強さを確認する形となった。一目均衡表では昨日の三役逆転解消に続き、本日は遅行線が応当日株価直下に上昇し、強気シグナル発生が目前に迫った。転換線が上向きで引ける一方で25日移動平均線との上方乖離率は3.72%にとどまり、上値余地を窺わせている。明日26日は雲上限が27757.39円に下がってくるため、株価の雲上抜けで強気形状がさらに鮮明になる可能性がある。
 

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