14日の日経平均株価は大幅続伸し、2万8156円(前日比201円高)引けとなった。米11月CPIの鈍化を背景に米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。
時間外取引での米株価指数先物高やアジア株高も支えとなり、上げ幅は一時240円に達した。終値で1日以来ほぼ半月ぶりに2万8000円台を回復したことで、次なる戻りメドとして直近「マド」(1日安値2万8826円-2日高値2万7983円)埋めや、心理的なフシ目となる2万8500円が意識されてくる。
あす15日の日経平均株価は、米国市場にらみの展開になるだろう。日本時間15日未明に発表されるFOMC(米連邦公開市場委員会)結果や、その後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見を受けてマーケットがどう反応するかが焦点になる。今回の会合では米利上げ幅が0.5ポイントに縮小する見込みだが、政策金利見通しで早期利上げ停止観測につながる内容になるかが注目される。
現地13日発表の米11月CPI(消費者物価指数)は前年同月比7.1%上昇と市場予想平均(同7.3%上昇)を下回った。米利上げ長期化への懸念が後退し、13日の米国株が上昇するとともに日本株も値を上げた。投資家心理が上向くなか、FOMCを無難に通過すれば、買い安心感が広がる可能性があるだろう。
FRBのスタンスがタカ派的と受け止められた場合には、米国株の売り材料にはなる。ただ、米国の物価指標がピークアウトしつつあるのであれば、仮にネガティブな反応が出てきたとしても一時的にとどまる可能性がある。逆にCPIに続いてFOMCも米国株の買い材料となった場合には、ここから先は売り方の買い戻しが急がれることで、リスク選好ムードが高まる展開が期待できる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
29111.55 ボリンジャー:+2σ(26週)
28742.58 ボリンジャー:+2σ(13週)
28611.85 ボリンジャー:+3σ(25日)
28393.90 ボリンジャー:+2σ(25日)
28383.09 新値三本足陽転値
28324.09 ボリンジャー:+1σ(26週)
28175.95 ボリンジャー:+1σ(25日)
28156.21 ★日経平均株価14日終値
28093.40 ボリンジャー:+1σ(13週)
27958.01 25日移動平均線
27936.46 均衡表基準線(日足)
27852.54 6日移動平均線
27805.68 均衡表転換線(日足)
27740.06 ボリンジャー:-1σ(25日)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27575.71 均衡表転換線(週足)
27549.63 75日移動平均線
27536.63 26週移動平均線
27522.11 ボリンジャー:-2σ(25日)
27444.22 13週移動平均線
27371.50 均衡表基準線(週足)
27304.16 ボリンジャー:-3σ(25日)
27229.82 200日移動平均線
上向きの25日移動平均線を上回って寄り付いた後は上げ幅を拡大し、終値は節目の2万8000円を超えてパラボリック陽転値(本日2万8153.22円)も突破した。明日15日終値が2万8427.59円(本日比271.38円高)以上なら5日線が25日線を下から上に抜ける短期ゴールデンクロス(GC)示現となり、上昇トレンドが一段と鮮明になろう。
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