15日の日経平均株価は、前日比104円51銭安の2万8051円70銭と3日ぶりに反落して取引を終えた。売り一巡後は、手がかり材料に乏しいなか様子見姿勢が強まった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆2400億円。騰落銘柄数は値上がり908/値下がり825。業種別では鉱業、海運、倉庫・運輸などが上昇した一方、サービス、電気機器、精密機器などが下落した。
売買代金上位では、全般さえない中で海運株が物色されたほか、防衛費増額の財源として法人税を2027年度時点で上乗せする案をまとめたと報じられたことで、三菱重工業が年初来高値を更新、川崎重工業やIHIなども上値を伸ばした。
16日の日経平均株価の反発か。
海運や半導体・ハイテク関連、防衛関連、インバウンド系などへの日替わり物色が続く公算が大きい。日経平均は5日線が25日線を上回る好転サインがみられたことで、今晩の米国市場が大きく下げることがなければ、あすは半導体・ハイテク関連を中心に堅調な展開が予想される。
市場では「パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見で、ややタカ派的な発言もみられたが、2大イベント通過で材料出尽くし感が広がりそう」との声も聞かれた。クリスマス休暇の本格化も予想されるなか、値動きの軽い中小型株に物色の矛先が向かう場面もありそう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
28718.00 ボリンジャー:+2σ(13週)
28610.20 ボリンジャー:+3σ(25日)
28397.27 ボリンジャー:+2σ(25日)
28383.09 新値三本足陽転値
28317.16 ボリンジャー:+1σ(26週)
28184.35 ボリンジャー:+1σ(25日)
28077.09 ボリンジャー:+1σ(13週)
28051.70 ★日経平均株価15日終値
27971.42 25日移動平均線
27936.46 均衡表基準線(日足)
27913.42 6日移動平均線
27805.68 均衡表転換線(日足)
27758.49 ボリンジャー:-1σ(25日)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27575.71 均衡表転換線(週足)
27545.56 ボリンジャー:-2σ(25日)
27543.93 75日移動平均線
27532.61 26週移動平均線
27436.19 13週移動平均線
27371.50 均衡表基準線(週足)
27332.63 ボリンジャー:-3σ(25日)
27235.53 200日移動平均線
ローソク足は上ヒゲを伴う小陽線で終了。ザラ場高値は昨日水準に届かなかったこともあって上値の重さを窺わせたが、終値は節目の2万8000円を上回った。パラボリックは買いサイン点灯し、短期的な買い圧力の増大が窺える。今週は13週線が上向きに転換いることもあり、今後の強気相場入りを期待させるチャート形状となっている。
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