19日の日経平均株価は大幅に3営業日続落し、2万7237円(前週末比289円安)引けとなった。前週末16日の欧米株式市場では、利上げ継続による景気減速懸念が根強く主要株価指数が3日続落。この流れを受け、下げ幅は一時360円を超えた。売り一巡後は、下げ渋ったが、戻りは限定された。テクニカル上では、200日移動平均線を割り込み、13週・26週・52週線の各移動平均線も下回り、先安観が意識されるものの、下値支持線割れでも売りが加速しなかったことで、クリスマス休暇入りを前に「売りたい人は相当程度売った感じがする」との見方が出ていた。
あす20日の日経平均株価は、もみ合い展開か。
日銀は19、20日の両日に金融政策決定会合を開き、あす結果を発表する。市場では、「大規模な金融緩和は継続され、マーケットに影響を与えるような内容にはならない」との声が多い。ただ、足元では「2%の物価目標実現を明記した政府と日銀による共同声明の見直し論が浮上」との報道が思惑視されており、とりあえず決定会合の結果と引け後の黒田日銀総裁会見を見極めたいとの空気から様子見気分に傾く可能性もあるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
27933.62 25日移動平均線
27834.04 均衡表基準線(日足)
27794.98 6日移動平均線
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27738.60 均衡表転換線(週足)
27690.95 ボリンジャー:-1σ(25日)
27680.74 均衡表転換線(日足)
27541.11 26週移動平均線
27520.52 75日移動平均線
27482.13 均衡表雲上限(日足)
27448.27 ボリンジャー:-2σ(25日)
27422.37 均衡表基準線(週足)
27402.28 13週移動平均線
27247.25 200日移動平均線
27237.64 ★日経平均株価19日終値
27207.45 均衡表雲下限(日足)
27205.60 ボリンジャー:-3σ(25日)
26994.97 均衡表雲下限(週足)
26788.26 ボリンジャー:-1σ(26週)
26787.46 ボリンジャー:-1σ(13週)
26172.64 ボリンジャー:-2σ(13週)
26035.42 ボリンジャー:-2σ(26週)
25557.82 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足はマドを空けて陰線を引き、終値は52週と200日の移動平均線をそれぞれ下回った。25日線や一目均衡表の基準線が下降を開始したことに加えてパラボリックが売り転換し、短期下落トレンド入りを示唆している。14日高値から本日安値までの下げ幅は1029.91円と大きいため短期急落後の自律反発圧力も意識されるが、25日線とのマイナス乖離率は2.49%とオーバーシュートラインの5%に届いていないため下値拡張リスクへの留意が引き続き必要となろう。
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