ダウ526ドル高、好決算で投資家心理改善

21日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前日比526ドル74セント(1.6%)高の3万3376ドル48セントで終えた。

米民間有力調査機関コンファレンス・ボードが午前発表した12月の米消費者信頼感指数は108.3と、市場予想を大きく上回り、4月以来8カ月ぶりの高水準だった。底堅い労働市場を背景に、高インフレの中でも消費者心理が改善したことを好感。市場では「現段階では景気後退には陥っていないことを裏付けた」との声も上がり、買いが優勢な展開となった。

前日夕に発表した四半期決算が市場予想を上回ったスポーツ用品のナイキが急伸した。投資家心理が上向き、幅広い銘柄に買いが広がった。

ナイキの2022年9~11月期決算は売上高が市場予想以上に増え、1株利益も市場予想を上回った。主力の北米が好調だった。積み上がった在庫のピークは越えたとの認識も示し、21日はアナリストの目標株価引き上げが相次いだ。株価は12%上昇し、ダウ平均を82ドルあまり押し上げた。

景気敏感株が買われ、航空機のボーイングや化学のダウが上げた。米原油先物相場が大きく上昇し、資源高の恩恵を受けやすい石油のシェブロンや建機のキャタピラーが上げた。スマートフォンのアップルや顧客情報管理(CRM)のセールスフォースといったハイテク株も総じて高い。ダウ平均の上げ幅は午前中に588ドルに達した。

ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比162.258ポイント(1.5%)高の1万0709.370で終えた。動画配信のネットフリックスや交流サイトのメタプラットフォームズが上昇した。


【シカゴ日本株先物概況】

21日のシカゴ日経平均先物は反発した。2023年3月物は前日比85円高の2万6410円で引けた。消費者心理の改善や一部企業の決算を好感し、続伸した。同日の米株式相場が上昇し、日経平均先物も買われた。

シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
26410 ( +90 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
26455 ( +135 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7497.32(+126.70)

21日のFTSE100種総合株価指数は3日続伸した。前日に比べ126.70ポイント(1.72%)高の7497.32で引けた。21日の米株式相場の上昇が投資家心理を押し上げた。原油や非鉄金属相場の上昇を受け、資源株やエネルギー株への買いが目立った。
個別では、小売大手JDスポーツファッションが6.1%高と上昇率トップ。オンライン食品販売オカド・グループ(4.8%高)や鉱業大手アングロ・アメリカン(4.0%高)も買われた。

■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 14097.82(+213.16)

21日のドイツ株価指数(DAX)は反発し、前日に比べ213.16ポイント(1.54%)高の1万4097.82で終えた。米株式市場で市場予想を上回る決算を発表したスポーツ用品のナイキが大幅に上昇しており、同業の独アディダスが連れ高した。21日の米株高が投資家心理を明るくし、午後にかけて上げ幅を拡大した。
個別では、スポーツ用品大手アディダス(6.8%高)や通販大手ザランド(5.9%高)が堅調だった。

■フランス・パリ株価指数
CAC40 6580.24(+129.81)

フランスCAC40種指数は2.01%高だった。
米消費者景気信頼感指数の良好な結果を受け、消費関連株が上げをけん引した。

 

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