ダウ2日続伸、中間選挙結果に期待感

7日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比423ドル78セント(1.3%)高の3万2827ドル00セントで終えた。

8日投開票の米中間選挙は大統領の政党と議会の多数党が異なる「ねじれ」となる可能性が高まっている。企業や富裕層への増税など株式相場の逆風になりやすい法案の成立が難しくなるとの見方から、先回りする買いが入った。

この日は米主要経済指標など重要な手掛かりに乏しく、翌日の中間選挙に注目が集まった。事前調査では、野党共和党が勢いを増しており、共和党が下院のみならず上院でも多数派を占めるとの分析も出ている。

選挙の結果、議会での対立激化を理由に民主党が目指す増税が困難になるとの声が聞かれる中、市場の地合いが強まりダウは堅調に推移。

中国で厳格な新型コロナウイルス対策を理由に、最新スマートフォンの最上位機種「iPhone(アイフォーン)14プロ」「14プロマックス」の出荷台数が想定を下回る見込みと発表したアップルは朝方売り込まれたが、結局消化され、プラス圏に戻したこともダウの押し上げに寄与した。

個別では、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスやバイオ製薬のアムジェンなどディフェンシブ株の上昇が目立った。顧客情報管理のセールスフォースやソフトウエアのマイクロソフトといったハイテク株も高い。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の上位機種の供給が遅れていると発表したアップルは売りが先行したが,その後は上げに転じた。

ナスダック総合株価指数は続伸した。前週末比89.266ポイント(0.9%)高の1万0564.520で終えた。大規模な人員削減が伝わった交流サイトのメタプラットフォームズは大幅高で終えた。電気自動車のテスラは下落した。

 


【シカゴ日本株先物概況】

7日のシカゴ日経平均先物は続伸した。12月物は前週末比115円高の2万7620円で引けた。8日の米中間選挙の結果が支援材料になるとの期待感が浮上する中、2営業日続伸した。7日の米株式相場が上昇し、日経平均先物にも買いが広がった。

 
 
シカゴ日経225先物 (円建て)
27620 ( +70 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
27630 ( +80 )
 
( )は大阪取引所終値比
 

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7299.99(-34.85)

7日のFTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。前週末に比べ34.85ポイント(0.48%)安の7299.99で引けた。指数は前週末に約2%上昇していたため、上げが目立った銘柄を中心に利益確定の売りが出た。
個別では、新薬開発の不調を発表した製薬大手GSK(旧グラクソ・スミスクライン)が4.7%安と急落。HSBCホールディングス(2.2%安)など金融関連株も売られた。オンライン食品販売オカド・グループは6.3%高と買われた。

■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13533.52(+73.67)

7日のドイツ株価指数(DAX)は続伸した。前週末に比べ73.67ポイント(0.55%)高の1万3533.52と、8月19日以来約3カ月ぶりの高値で終えた。7日のアジア株高が投資家心理の支えとなり、自動車株や消費関連株に買いが入った。
個別では、素材化学大手コベストロが3.2%高と上昇率トップ。フォルクスワーゲン(2.5%高)など自動車関連株も買われた。

■フランス・パリ株価指数
CAC40 6416.61(+0.17)

フランスCAC40種指数は0.00%(0.17ポイント)高だった。方向感の乏しい値動きに終始した。

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