【寄り付き概況】
8日寄り付きの日経平均株価は、前営業日比191円20銭高の2万7718円84銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、10.91ポイント高の1945.00で始まった。
前日の米株式市場で主要3指数が上昇したことを受け、東京株式市場でも海外投機筋による株価指数先物への買いが断続的に入っており、徐々に上げ幅を拡大している。
前日の米国株市場ではNYダウが大幅続伸し連日で400ドルを超える上昇を示した。8日に投開票が行われる米中間選挙では、下院は共和党が議会の過半数の議席を占める可能性が高いとみられ、バイデン米政権とのねじれ現象が政策決定の遅滞につながるとの見方が浮上している。
しかし、株式市場の見地からは財政出動などを伴う政策が打ち出しにくくなることで、インフレの沈静化が早まるとの思惑がポジティブ材料として働いている。東京市場では米株高が追い風となるほか、好決算を発表した銘柄への買いが全体相場を押し上げる展開が期待されるが、2万7000円台後半は戻り売り圧力も強く上値は重い可能性があるだろう。
東京株式市場では指数への影響度が高い銘柄を中心に買いが入っている。業種別では海運業、精密機器、電気機器などが上昇している。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリ、ソニーGなど値がさ株が買われている。東エレク、商船三井、オリンパスも高い。半面、NTTデータやオリックス、昭電工は大幅安となっている。
