神経質な展開か

9日の東京株式市場は、神経質の展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万7700円-2万8000円を想定(8日終値2万7872円11銭)
米国株は上昇。NYダウ平均は333ドル高の33160ドルで取引を終えた。選挙後の株高を見越した買いが優勢。ただ、強く買われていたところから中盤に急失速してまた盛り返すなど、値動きは不安定となった。

日経平均株価は連日で堅調な動きをみせていることや、現地8日の米国株式が3日続伸したこともあり、買い先行スタートとなりそう。ただ、きのう8日は買い一巡後、上値が重くなる場面もみられており、短期的な過熱感が浮上することも想定され、注意したい。

下院では野党の共和党が多数派となり、上院は接戦というのが多くの見方。それに沿ったニュースが多ければ、次第に一喜一憂しても仕方ないといった状況になるかもしれない。ただし、米株先物に大きな動きが出てくれば、それには神経質に反応するだろう。

為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の半ば(8日は146円72-74銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=146円台の半ば(同146円72-76銭)と小動き。

シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比10円安の2万7880円だった。

【好材料銘柄】 

■高千穂交易 <2676> 
今期経常を15%上方修正・16期ぶり最高益、配当も13円増額。

■アップルインターナショナル <2788> 
今期経常を55%上方修正・7期ぶり最高益更新へ。

■タスキ <2987> 
今期経常は22%増で6期連続最高益、7円増配へ。

■BEENOS <3328> 
今期経常は20倍増で3期ぶり最高益更新へ。

■カナミックネットワーク <3939> 
今期経常は17%増で12期連続最高益、0.5円増配へ。

■シンバイオ製薬 <4582> 
今期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ。

■キッズウェル・バイオ <4584> 
上期営業は黒字浮上・通期計画を超過。

■新日本電工 <5563> 
1-9月期(3Q累計)経常が2倍増益で着地・7-9月期も13%増益。また、発行済み株式数(自社株を除く)の10.21%にあたる1500万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施する。

■東京特殊電線 <5807> 
米カーライル系のTTCホールディングスがTOB(株式公開買い付け)を実施し、非公開化を目指す。TOB価格は1株5660円で8日終値の約2.6倍。買い付け期間は11月9日から12月21日まで。

■スズキ <7269> 
今期経常を一転22%増益に上方修正、配当は91円を未定に変更。

■A&Dホロンホールディングス <7745> 
今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ。

■共同印刷 <7914> 
上期経常は黒字浮上で着地。また、発行済み株式数(自社株を除く)の5.4%にあたる45万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。

■ブティックス <9272> 
上期経常が98%増益で着地・7-9月期も3.3倍増益。

■UEX <9888> 
上期経常が3.5倍増益で着地・7-9月期も2.6倍増益。

【主な経済指標・スケジュール】

9(水)
【国内】
10月景気ウォッチャー調査(14:00)
30年国債入札
《決算発表》
ホンダ、三井不、クボタ、ネクソン、キリンHD、日産自、シスメックス、旭化成、いすゞ、凸版印、ブラザー、NXHD、ホシザキ、空港ビル、東急不HD、エア・ウォーター、クラレ、ベネ・ワン、住友ゴム、カシオ、岩谷産、日光電、フジクラ、サッポロHD、カネカ、リゾートトラス、神戸鋼、平和、共立メンテ、第一興商、日製鋼、ベネッセHD、不二製油、Jマテリアル、TKC、クレハ、ニプロ、PHCHD、福山運、ダイワボHD、群馬銀、三井金、HUグループ、コロワイド、JTOWER、ヨネックス、産車体、ローランド、キョーリンHD、ライト工、住阪セメ、日清オイリオ、日本紙、能美防、サンゲツ、三谷セキ、コロプラ、芝浦機械

【海外】
中国10月消費者物価指数(10:30)
中国10月生産者物価指数(10:30)
米10年国債入札

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

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