小幅続伸でスタート、米株高支え

【寄り付き概況】

9日午前の寄り付きの日経平均株価は、前営業日比12円44銭高の2万7884円55銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、0.08ポイント安の1957.48で始まった。

前日の米国株市場では、中間選挙後の株高アノマリーを先取りする形でNYダウが300ドルを超える上昇をみせ、ナスダック総合株価指数もプラス圏を確保したことから、東京株式市場でも買いが先行する形となっている。
ただ、NYダウは一時500ドルを超える上昇を示した後急速に伸び悩んだほか、ナスダック指数は一時マイナス圏に沈むなど不安定な値動きだった。東京株式市場では前日までの2営業日で日経平均が670円あまりの上昇をみせていたこともあり、目先利益確定の売りや戻り売り圧力も意識されるなか上値は重い状況となっている。

米中間選挙で政権と議会の多数派の政党が違う「ねじれ」となれば、民主党による増税や規制強化といった企業業績の重荷となる政策が実現しにくく、株式相場にプラスとの期待が引き続き支えとなった。米株高を受けて、半導体関連株などに買いが入っている。

日本時間9日8時から米中間選挙の開票が順次始まった。下院は与党・民主党が少数派に転じるとの見方が強いが、上院は激戦が予想されている。情勢が見えてくるまでは様子見姿勢が強まりやすいだろう。

個別では、古河電やSUMCO、東エレクは上昇。楽天グループやエムスリーも高い。一方、任天堂は大幅安。GSユアサや住友鉱、ネクソンが安い。

 

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