10日の東京株式市場は続落後、軟調な展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万7400円－2万7800円を想定。（9日終値2万7716円43銭）
米国株は下落。NYダウ平均は646ドル安の32513ドルと値幅を伴った下げとなった。米国株の反応をみると、与党民主党の善戦は歓迎していないように見えるだけに、米国株に対する楽観的な見方も後退しそう。
日経平均株価はきのう9日に上値の重い展開だったことや、現地9日の欧米株式が下落した流れから、売り優勢のスタートとなりそう。
米国の長期金利や株価を刺激しやすい米10月CPI（消費者物価指数）の発表前でもあり、押し目買いも手控えられる可能性が高いだろう。ただ、日本株はきのう米国の投開票動向を横目で見ながらきのう先んじて下げており、その分、ネガティブな影響は緩和されると思われる。
為替相場は、ドル・円が1ドル＝146円台の半ば（9日は145円50－53銭）と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ＝146円台の半ば（同146円45－49銭）と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比130円安の2万7520円だった。
【好材料】 ――――――――――――
■LIFULL <2120>
前期最終が上振れ着地・今期は2.1倍増益へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.79％にあたる500万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。
■キャリアデザインセンター <2410>
今期経常は18％増で5期ぶり最高益、5円増配へ。
■駅探 <3646>
発行済み株式数(自社株を除く)の13.41％にあたる75万株(金額で3億7425万円)を上限に、11月10日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。また、11月30日付で80万株を消却する。上期経常は3％増益で着地。
■ネクソン <3659>
非開示だった今期最終は1％増で3期ぶり最高益更新へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の2.9％にあたる2500万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施する。
■ユーザベース <3966>
米カーライル系のTHE SHAPERがTOB(株式公開買い付け)を実施し、非公開化を目指す。TOB価格は1株1500円で9日終値を72.2％上回る水準。買い付け期間は11月10日から12月22日まで。
■セグエグループ <3968>
1-9月期(3Q累計)経常が2.2倍増益で着地・7-9月期も7倍増益。
■サスメド <4263>
杏林製薬と耳鼻科領域における治療用アプリの共同研究開発および販売に関する契約を締結。杏林製薬から契約一時金1億円のほか、開発段階に応じたマイルストン収入として6億円を受領する予定。また、製品上市後は販売額に応じたロイヤリティを受け取る。
■リプロセル <4978>
上期経常は黒字浮上・通期計画を超過。
■フジクラ <5803>
今期経常を47％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額。
■キャリアリンク <6070>
今期経常を38％上方修正・最高益予想を上乗せ。
■ASTI <6899>
上期経常は6.6倍増益で上振れ着地。
■リード <6982>
今期経常を2倍上方修正、配当も5円増額。
■サイバー・バズ <7069>
今期経常は2.3倍増益へ。
■ペットゴー <7140>
上期経常は1.9億円・通期計画を超過。
■広済堂ホールディングス <7868>
上期経常が79％増益で着地・7-9月期も2.1倍増益。
■グリーンランドリゾート <9656>
今期経常を56％上方修正、配当も4円増額。
【主な経済指標・スケジュール】
10（木）
【国内】
10月マネーストック（8:50）
10月都心オフィス空室率（11:00）
10月工作機械受注（15:00）
《決算発表》
東エレク、ブリヂストン、富士フイルム、テルモ、菱地所、バンダイナム、アサヒ、セコム、資生堂、大和ハウス、ENEOS、トレンド、日清食HD、三菱HCキャ、鹿島、マツダ、関西ペ、ニコン、ロート、日本新薬、博報堂DY、長谷工、日揮HD、大正薬HD、西武HD、東建物、川重、アマダ、ショーボンド、コムシスHD、コスモエネHD、リログループ、クレセゾン、コカコーラBJH、TBSHD、富士ソフト、応化工、三菱マ、ヤオコー、アンビス、太平洋セメ、西鉄、東芝テック、森永菓、五洋建、宝HD、石油資源、ニッパツ、森永乳、ペプチド、タカラバイオ、NOK、アイフル、ノエビアHD、日清紡HD、リンテック、アリアケ、JESHD、阪和興、テレ朝HD、セーレン、エンJPN
【海外】
米10月消費者物価指数（22:30）
米10月財政収支（11/11 4:00）
米30年国債入札
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
