軟調な展開か

 
10日の日経平均株価は、前日比270円33銭安の2万7446円10銭と大幅に続落して取引を終えた。現地10日発表の米10月CPIの発表を控え、市場では「CPI次第で、次回12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ幅に影響を及ぼすことも想定されポジションを持つ動きは限られた」との見方があった。
 
11日の東京株式市場は、軟調な展開が続きそうだ。
先行き不透明感があるなか、週末要因もあり、手じまい売りが強まる場面も想定される。ただ、現地10日に発表される米10月CPI(消費者物価指数)の内容次第では、「上下に振れることも想定される」との声が聞かれ、利上げ打ち止め感につながるようであれば、上抜ける場面もありそう。また、23年3月期第2四半期の決算発表のピークを迎えることから、個別株物色が一層強まる展開も想定される。
 
日経平均株価は、まだ25日線(2万7182円)は大きく上回っているだけに、下に振れた場合はこの辺りで下げ止まるかが注目される。先週末の終値2万7199円(11/4)が25日線に近く、週間プラスで終われるかという点でも注目の水準となる。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
28926.14  ボリンジャー:+2σ(26週)
28408.43  ボリンジャー:+3σ(25日)
28209.72  ボリンジャー:+1σ(13週)
28120.50  ボリンジャー:+1σ(26週)
27999.76  ボリンジャー:+2σ(25日)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27619.82  75日移動平均線
27591.09  ボリンジャー:+1σ(25日)
27570.90  6日移動平均線
27462.18  均衡表転換線(日足)
27457.27  13週移動平均線
 
27446.10  ★日経平均株価10日終値
 
27422.37  均衡表雲上限(日足)
27371.50  均衡表基準線(週足)
27314.86  26週移動平均線
27199.74   新値三本足陰転値
27182.41  25日移動平均線
27148.40  200日移動平均線
27140.86  均衡表転換線(週足)
27128.79  均衡表雲下限(週足)
27090.35  均衡表基準線(日足)
26876.05  均衡表雲下限(日足)
26773.74  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
 
ローソク足は小陰線で終了。胴体部分と上下のヒゲがいずれも短い「コマ」を描いて足元の売り買い拮抗状態を窺わせた。一目均衡表ではザラ場安値の雲上限割れの後、終値は雲を上回り、三役好転下の買い手優位の形状が続いた。25日移動平均線は上向きをキープしたが、5日線と75日線は本日ともに下向きに転じており、気迷いが起きやすいチャート形状と言えそうだ。
 
 
 

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