反発スタート、米CPIの伸び鈍化

【寄り付き概況】

11日寄り付きの日経平均株価は、前営業日比422円59銭高の2万7868円69銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、26.99ポイント高の1963.65で始まった。

上げ幅は一時700円を超えた。心理的な節目の2万8000円を取引時間中に上回るのは9月14日以来およそ2カ月ぶり。前日の米株式相場が大幅に上昇した流れを受け、東京株式市場でも幅広い銘柄に買いが入っている。

前日の米株式市場は、NYダウは1201ドル高と急反発。米10月消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.7%上昇と市場予想(8.0%)を下回った。9月の8.2%上昇から大幅低下した。市場にはインフレピークアウト期待が強まり、ナスダック指数は前日に比べ7%強の上昇となった。これを受け、東京株式市場も日経平均株価が大幅高でスタートした。

金利低下が追い風になるグロース(成長)株を中心に買いが入っている。

寄り付き時点で業種別では33業種中、全業種が高く、値上がり上位は海運、電気機器、ゴム、化学、非鉄、不動産など。

決算発表が本格化するなか、業績を手掛かりにした物色も活発だ。前日に決算発表とあわせて今期業績予想を引き上げたブリヂストンをはじめ、バンナムHDや菱地所に買いが先行している。

個別では、ソニーGやサイバーが高い。信越化やSUMCOが上昇。半面、三菱自やSUBARUが下落。川重や三菱重も安い。

 

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