211ドル安と3日ぶりに反落 利益確定売り

14日のNYダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前週末比211ドル16セント(0.6%)安の3万3536ドル70セントで終えた。直近の2営業日で大幅に上昇した後で、目先の利益を確定する売りが優勢だった。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めへの警戒が和らぎ、上昇する場面があったが、買いは続かなかった。

 
この日は米主要経済統計などの発表に乏しく、翌日に米卸売物価指数、米小売り大手の四半期決算を控え、手掛かり難の状況だった。ダウは朝方から方向感に欠ける展開が続いたが、前週の米消費者物価指数(CPI)上昇率の減速を受けて相場が急騰していたこともあり、引け際に利食い売りが膨らんだ。
 
15日に決算発表を控える小売りのウォルマートとホームセンターのホーム・デポの下げが大きかった。
 
FRBのブレイナード副議長が14日、「おそらく利上げペースを減速するのが間もなく適切になる」と述べた。金利上昇の余地が限られるとの見方から、株買いにつながった。ダウ平均は一時、200ドル超上昇した。
 
化学のダウやソフトウエアのマイクロソフト、航空機のボーイングが下落した。一方、製薬のメルク、保険のトラベラーズといったディフェンシブ株の一角は買われた。
 
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。前週末比127.111ポイント(1.1%)安の1万1196.220で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コム、電気自動車のテスラの下げが目立った。
 
 


【シカゴ日本株先物概況】

14日のシカゴ日経平均先物は下落した。12月物は前週末比165円安の2万7955円で引けた。NYダウは朝方から方向感に欠ける展開が続いたが、前週の米消費者物価指数(CPI)上昇率の減速を受けて相場が急騰していたこともあり、引け際に利食い売りが膨らんだ。
米株式相場が下落し、日経平均先物にも売りが出た。

シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
27955 ( -5 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
27955 ( -5 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7385.17(+67.13)

14日のFTSE100種総合株価指数は反発した。前週末に比べ67.13ポイント(0.92%)高の7385.17で引けた。前週末に売られた医薬品株や日用品株に値ごろ感を意識した買いが広がった。
個別では、オンライン食品販売オカド・グループが14.0%高と急騰。製薬大手GSK(3.1%高)や同アストラゼネカ(2.6%高)も堅調だった。

■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 14313.30(+88.44)

14日のドイツ株価指数(DAX)は3日続伸した。前週末に比べ88.44ポイント(0.62%)高の1万4313.30で終えた。14日発表の9月のユーロ圏鉱工業生産指数が市場予想を上回り、ユーロ圏の景気悪化に対する過度な警戒感が和らいだ。
個別では、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズ(7.8%高)や医薬大手メルク(4.4%高)が買われた。

■フランス・パリ株価指数
CAC40 6609.17(+14.55)
フランスCAC40種指数は0.22%高だった。

 

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