15日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比56ドル22セント(0.2%)高の3万3592ドル92セントで終えた。インフレの鈍化を示す物価指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待が強まった。もっとも、短期的な過熱感も意識されやすく、上値は重かった。
【シカゴ日本株先物概況】
15日のシカゴ日経平均先物は反発した。12月物は前日比30円高の2万7985円で引けた。10月の米卸売物価指数の伸びが市場予想を下回ったことを好感し、反発した。同日の米株式相場が上昇し、日経平均先物にも買いが波及した。
シカゴ日経225先物12月限(円建て)
27985 ( -45 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
27995 ( -35 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7369.44(-15.73)
15日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前日に比べ15.73ポイント(0.21%)安の7369.44で引けた。外国為替市場で英ポンドが対ドルで上昇しており、米国での売上高比率の高い銘柄を中心に売りが出た。
個別では、前日に急騰したオンライン食品販売オカド・グループが16.8%安と急反落。決算発表の内容がさえなかった通信大手ボーダフォンも7.9%安と売られた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 14378.51(+65.21)
15日のドイツ株価指数(DAX)は4日続伸した。前日に比べ65.21ポイント(0.46%)高の1万4378.51と、6月以来5カ月ぶりの高値で終えた。米卸売物価指数(PPI)の上昇率が市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペース減速への期待が強まった。米国の大幅利上げが欧米の景気悪化の深刻化を招くとの過度な警戒が和らぎ、ハイテク株や資本財株が買われた。
個別では、バイエルが4.1%高と買われた。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6641.66(+32.49)
フランスCAC40種指数は0.49%高だった。米利上げペースの減速観測が一段と強まり、買いを促した。
