神経質な展開か

 
 16日の日経平均株価は小幅続伸し、2万8028円(前日比38円高)引けとなった。朝方は、15日の米国株高を支えに強含んで始まったが、まもなく下げに転じた。ポーランドにロシア製ミサイルが着弾したことを受け、売り優勢に傾斜し、下げ幅は一時240円を超えた。その後、バイデン米大統領の発言で買い戻しの動きが強まり、再度プラス浮上した。短期的には2万8000円を挟んでのもみ合いとなり、材料次第で上下に振れやすいとみられる。
 
あす17日の日経平均株価は神経質な展開か。
16日の米国では、10月の小売売上高が発表されるほか、タカ派代表格のウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事をはじめ、ウィリアムズNY連銀総裁、バーFRB副議長などFRB高官の発言が相次ぎ、株式市場への影響が注視される。
一方、ポーランド外務省は15日、ロシア製ミサイルが国内に着弾し2人が死亡したと発表した。マーケットでは、地政学リスクへの警戒感が一時高まったが、その後、バイデン米大統領がミサイルについて「ロシア側から発射された可能性は低い」と述べたと伝わり、リスクがいったん薄れたもようだ。
 
市場では、「ロシアとポーンラドを巡る問題は、あくまでも偶発的として、NATO(北大西洋条約機構)も米国もおおごとにはしないだろう」との見方がある一方、「これで終わった訳ではなく、しばらくくすぶり続けるとみられる」との読みあり、その動向を見守る必要もあろう。
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
 
29049.09  ボリンジャー:+2σ(26週)
28828.16  ボリンジャー:+2σ(13週)
28817.69  ボリンジャー:+3σ(25日)
28329.88  ボリンジャー:+2σ(25日)
28222.49  ボリンジャー:+1σ(26週)
28139.46  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
28028.30  ★日経平均株価16日終値
 
27901.34  6日移動平均線
27842.07  ボリンジャー:+1σ(25日)
27738.76  均衡表雲下限(週足)
27680.78  均衡表転換線(日足)
27636.63  75日移動平均線
27450.76  13週移動平均線
27422.37  均衡表雲下限(日足)
27395.89  26週移動平均線
27371.50  均衡表基準線(週足)
27354.26  25日移動平均線
27283.48  均衡表基準線(日足)
27199.74  新値三本足陰転値
27154.53  200日移動平均線
27009.87  均衡表雲上限(週足)
26975.75  均衡表転換線(週足)
26866.46  ボリンジャー:-1σ(25日)
26825.72  均衡表雲上限(日足)
 
終値は節目の2万8000円を回復したが、ローソク足は小陽線から長い下ヒゲを出すカラカサを示現。TOPIXが小安く引けたこともあり、相場全体として上値が重くなってきた模様だ。また、パラボリックが本日売りサイン点灯を開始しており、10月3日安値を直近ボトムとする反転トレンド終了と目先の調整リスクが意識される。
 

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