7日の東京株式市場は、軟調展開となりそう。
日経平均株価の予想レンジは、2万6900円-2万7150円を想定する。
米国株は下落。ダウ平均は346ドル安の29926ドルで取引を終えた。前日終値近辺で始まりプラス圏に浮上する場面もあったが、中盤以降は下に勢いがつく展開。
2万7000円は下値のメドとして意識されやすく、序盤で売りをこなした後はこう着感が強まるだろう。
米雇用統計の発表日で東京株式市場は三連休前。日本株は昨日崩れてしまうと本日に影響が出そうであったが、意外なほど強かった。
日経平均がテクニカル的にも要所に来ている。中長期波動の分水嶺である200日移動平均線が前日時点で2万7322円に位置しており、直近でほぼ下方カイ離を解消した。そしてきょうは後場寄りに2万7399円まで上値を伸ばす場面があったが、実は25日移動平均線が位置していたのも前日時点で2万7399円だった。ちなみに75日移動平均線は2万7414円で極めて近い位置にいるが、下向きの25日線は既に75日線を下に抜けデッドクロスを形成している。ただし、市場では「25日線をブレークするとCTAの買いプログラムが作動するケースが多い」という指摘もあり、ここは売り方と買い方にとって天下分け目の状況にある。
【好材料銘柄】
■セブン&アイ・ホールディングス <3382>
23年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比26.7%増の2197億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の4135億円→4424億円(前期は3585億円)に7.0%上方修正し、増益率が15.3%増→23.4%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
■買取王国 <3181>
23年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億3400万円→2億9200万円(前期は2億1900万円)に24.8%上方修正し、増益率が6.8%増→33.3%増に拡大する見通しとなった。同時に、3-8月期(上期)の経常利益も従来予想の1億3600万円→1億8100万円(前年同期は5800万円)に33.1%上方修正し、増益率が2.3倍→3.1倍に拡大し、従来の9期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。
■ローム <6963>
23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の360億円→700億円(前年同期は378億円)に94.4%上方修正し、一転して84.9%増益見通しとなった。なお、通期の経常利益は従来予想の740億円(前期は825億円)を据え置いた。
■毎日コムネット <8908>
23年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の8.5億円に急拡大し、6-11月期(上期)計画の4.9億円に対する進捗率が175.1%とすでに上回り、さらに5年平均の118.5%も超えた。
【主な経済指標・スケジュール】
7(金)
<国内>
8月家計調査(8:30)
8月毎月勤労統計調査(8:30)
8月景気動向指数(14:00)
《決算発表》
安川電、キユーピー、サカタのタネ、ベルク、アダストリア、ハイデ日高、カーブスHD、ワキタ、サーラ、大有機、コジマ、ヨンドシーHD、わらべや、マルゼン、マルマエ、ジャステック、アヲハタ、カネコ種、日本BS放
<海外>
ノーベル平和賞発表
米9月雇用統計(21:30)
米8月消費者信用残高(10/8 4:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
