【寄り付き概況】
11日午前の日経平均株価は、前営業日比358円99銭安の2万6757円12銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、19.11ポイント安の1887.69で始まった。
米金融引き締めへの警戒から7日と10日の米株式相場が軟調となった流れを受け、日本株にも売りが先行している。
ここ米国株市場をはじめ世界的な株安が顕著となっており、市場センチメントの悪化から東京株式市場でもリスク回避目的の売り圧力が拭えない状況にある。
日経平均は前週末に反落したものの2万7000円ラインを維持する底堅さをみせたが、きょうは改めて売り直され寄り付きで2万7000円台を割り込んだ。
米国ではFRBによる金融引き締め懸念が続く一方でリセッション懸念が再び意識され、景気敏感株やハイテク株など総じて下値を探る展開が続いている。東京株式市場では円安進行による輸出企業への追い風など相対的な優位性は指摘されるものの、リスク許容度の低下を背景に海外投資家の日本株買いは期待しにくい状況にある。きょうは押し目に買い向かう動きも限定的となりそうだ。
東エレクが大幅下落し、日経平均を押し下げている。10日の米株式市場では主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3%を超える下落となった。
一方、入国制限が緩和されるのを受けて百貨店株や陸運株の一角は逆行高となっている。
個別では、ファストリ、ファナック、アドテスト、TDKが安い。一方、住友不、高島屋、三越伊勢丹、JR東日本が高い。
