大幅反発スタート、米株急伸を受け

【寄り付き概況】

14日午前の日経平均株価は、前営業日比361円90銭高の2万6599円32銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、27.44ポイント高の1882.05で始まった。

前日の米株式市場は、NYダウが827ドル高と急反発し3万ドルを回復した。この日発表された米9月消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る上昇率となったが、売り方の買い戻しが流入しNYダウは急伸した。米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場も値を上げて始まった。また、為替は1ドル=147円30銭前後と1990年以来、32年ぶりの円安水準で推移している。

 
9月のCPIは変動の激しいエネルギーと食品を除くコア指数が前年同月比6.6%上昇した。市場予想(6.5%上昇)を上回り、インフレに歯止めがかからないことを嫌気した株売りが先行したが、投機筋が買い戻しに転じたことで一段高となった。東京株式市場でも株価指数先物に売り方の買い戻しが膨らんでいる。

ファストリが13日に発表した2023年8月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)予想は、減益ながらも市場予想は上回った。日経平均への寄与度が大きいファストリ株の大幅高が相場全体を押し上げている面も大きい。

外国為替市場で円相場が1ドル=147円台まで下落し、輸出採算をさらに上向かせるとの見方も輸出関連株の支えになっているようだ。

株価指数オプションとミニ日経平均先物10月物の特別清算指数(SQ)算出に絡む現物株売買もあった。QUICK試算のSQ値は2万6666円31銭だった。

寄り付き時点で業種別では33業種中、全業種が高く、値上がり上位は精密、海運、機械、電気機器、ガラス・土石など。

個別では、オリンパスやニコンは上昇。エムスリーやリクルートも高い。東エレクも買われている。半面、高島屋やJフロントはさえない。

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