先高意識が強まるか

 
 
今週は、下げて戻して、週間ではほぼフラット。前の週に強い米雇用統計を受けて米国株が大きく売られたことから、三連休明け11日の日経平均は700円を超える下落。13日に発表される米CPIに対する警戒が強まり、その手前までは米国株と歩調を合わせて調整色を強めた。注目の米9月CPIは市場予想を上回る強い内容となった。ただ、結果を受けた米国株が大幅安スタートから切り返して大幅高となったことで、14日は800円を超える上昇。2万7000円台を回復し、木曜までの下げの大半を取り戻した。週間では約25円の下落。週初の発射台が低かったことから、週足では2週連続で陽線を形成した。
 
 
来週(17-21日)の東京株式市場は、先高意識が強まる可能性があるだろう。
警戒された米9月CPI(消費者物価指数、現地13日発表)を通過した。市場予想を上回る結果となり、FRB(米連邦準備制度理事会)が大幅利上げを当面続ける観測は揺るがなかったものの、当日の米国市場の反応(NYダウが急落後に急騰し前日比827ドル高)からは、それでもいずれはやってくるインフレのピークアウトと、FRBの緩和転換を先取りし始めたかに見える。
 
来週は金融機関を含む米国企業の決算発表が多く、17日にはバンク・オブ・アメリカ、18日はゴールドマン・サックスやネットフリックス、19日にテスラ、21日にアメリカン・エキスプレスなどが控える。日本でも10月下旬から本格化する7-9月決算を見据え、業績相場の色合いが濃くなりそうだ。円安やリオープン(経済活動再開)の恩恵を受けるものを中心に、上方修正期待の銘柄に資金が向かいやすくなる可能性があるあろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
 
28259.77  均衡表雲上限(日足)
28091.74  ボリンジャー:+1σ(26週)
27904.23  ボリンジャー:+1σ(25日)
27749.39  13週移動平均線
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27532.26  均衡表雲下限(日足)
27464.69  75日移動平均線
27422.37  均衡表転換線(週足)
27371.50  均衡表基準線(週足)
27266.86  200日移動平均線
27266.51  26週移動平均線
27148.14  25日移動平均線
27140.86  均衡表基準線(日足)
 
27090.76  ★日経平均株価14日終値
 
26976.22  ボリンジャー:-1σ(13週)
26915.81  均衡表雲下限(週足)
26758.95  6日移動平均線
26510.58  均衡表転換線(日足)
26441.27  ボリンジャー:-1σ(26週)
26392.05  ボリンジャー:-1σ(25日)
26203.06  ボリンジャー:-2σ(13週)
25937.21   新値三本足陰転値
25635.97  ボリンジャー:-2σ(25日)
25616.04  ボリンジャー:-2σ(26週)
25429.89  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
ローソク足は大陽線で終了し、25日移動平均線超えまで上ヒゲを伸ばした。一方、5日線や25日線は下降を継続。一目均衡表では引き続き三役逆転下の弱気形状が継続しているほか、週足では先週高値を抜けなかったため、反転トレンド入りは確認しにくいようだ。
 

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