387円安と反落、米国株安で売り先行

 
17日午前の日経平均株価は反落し、前週末比387円76銭(1.43%)安の2万6703円00銭、東証株価指数(TOPIX)が21.26ポイント安の1876.93と、ともに反落で前場を終えた。米金融引き締めへの警戒感から前週末の米株式相場が下落した流れで、値がさ株を中心に売りが優勢だった。
 
きょう前場は前週末の地合いとは打って変わりリスク回避ムードの強い展開となった。米国株市場では経済指標などからインフレ懸念を改めて警戒する動きが出ており、ハイテク株中心に売り込まれたことで東京株式市場もその影響を受けている。先物主導で日経平均の下げ幅は一時400円を超えたが、その後は押し目買いやショートカバーの動きを反映してやや下げ渋っている。
インバウンド(訪日外国人)需要の回復期待を支えに百貨店株や鉄道株の上昇が目立った。
 
市場からは「投機的な動きに振れやすいが、日本株は頑張っている方だ。インバウンド(訪日外国人)需要への期待が心理的な支えとなり、売られ過ぎの海運株も買われている。ただ、決算を控えている上、マーケットは海外中心にこれからどうなるかが気になり、動きにくい面がある」との声が聞かれた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆2533億円、売買高は5億4463万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1440と、全体の約8割を占めた。値上がりは342、変わらずは53銘柄だった。
 

 


業種別株価指数(33業種)は鉱業、医薬品、卸売業、精密機器などが下落した。上昇は海運業、空運業など。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が軟調なほか、レーザーテック、東京エレクトロンなど半導体製造装置関連株も冴えない。商いをこなしているファーストリテイリングも売りに押されている。キーエンス、日本電産が安く、エムスリー、信越化、エーザイも値を下げた。クリエイト・レストランツ・ホールディングス、パソナグループは急落した。
 
半面、日本郵船、商船三井など海運株が総じて買い優勢、JR東海も上昇した。北の達人コーポレーションが商いを膨らませ急騰、セラクも値を飛ばした。三越伊勢丹ホールディングス、高島屋も高い。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次