上値の重い展開か

18日の日経平均株価は大幅反発し、2万7156円(前日比380円高)引けとなった。英財政懸念の後退や米金融大手の底堅い決算を背景に17日の米国株式が上昇した流れを受け、寄り付き後まもなく上げ幅が450円を超えた。その後、先物売りを交えて上げ幅を縮小する場面もあったが、後場は持ち直した。時間外取引での米株価指数先物の一段高が支えとなり、一時は前場高値に接近した。市場では、「当面、2万7000円を軸に押し目買い・戻り売りの流れは変わらない」との声が聞かれた。
 
あす19日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。
日経平均株価が再度2万7000円台に乗せてきたことで、戻り売りを警戒する向きは少なくない。終値で9月13日以来の25日移動平均線(2万7085円)回復となったが、200日線(2万7254円)に接近し、さらに26週線(2万7268円)、75日線(2万7464円)と上値抵抗線が複数控えており、戻り売りが出やすい水準とみられる。
 
18日の米国では、9月鉱工業生産・設備稼働率、10月NAHB(全米住宅建設業協会)住宅市場指数や、ゴールドマン・サックス・グループなどの主要企業の決算が予定され、指数がどう反応するかが注目される。
中でも、ネットフリックスの決算が注目される。会員数に頭打ち感が出てきており、今年に入って株価は大きく調整している。17日には決算を見る前に急伸しており、失望決算が出てきたとしてもネガティブな反応は限られるかもしれないが、油断はできない。一方、決算が失望とはならなかった場合には、米国株の買い戻し機運が一段高まる展開が期待できる。日本株もこのタイミングでグロース株買いが盛り上がるようなら、好影響はグロースだけにとどまらず、全体の底上げが進む可能性が高いだろう。
 
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
 
 
28478.03  ボリンジャー:+1σ(13週)
28093.37  ボリンジャー:+1σ(26週)
27998.49  均衡表雲上限(日足)
27818.04  ボリンジャー:+1σ(25日)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27691.04  13週移動平均線
27532.26  均衡表雲下限(日足)
27464.84  75日移動平均線
27371.50  均衡表基準線(週足)
27268.46  26週移動平均線
27254.24  200日移動平均線
27225.09  均衡表転換線(週足)
 
27156.14  ★日経平均株価18日終値
 
27140.86  均衡表基準線(日足)
27085.59  25日移動平均線
26915.81  均衡表雲下限(週足)
26904.05  ボリンジャー:-1σ(13週)
26818.31  均衡表転換線(日足)
26676.37  6日移動平均線
26443.56  ボリンジャー:-1σ(26週)
26353.15  ボリンジャー:-1σ(25日)
26117.06  ボリンジャー:-2σ(13週)
25937.21   新値三本足陰転値
25620.71  ボリンジャー:-2σ(25日)
25618.65  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
ローソク足は小陰線で終了。寄り引けほぼ同値で胴体部分が11.59円と細く、前日に続いて「星」に似た形状を描いて足元の売り買い拮抗状態を示唆している。株価下方では5日線が上向きを継続して短期的な上昇圧力を窺わせている。反面、一目均衡表では転換線と基準線がともに横ばいで引け、遅行線は21日にかけて応当日株価上昇で弱気シグナルが増大しやすく、方向感の定まりにくい地合いが予想される。
 
 
 

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