不安定な値動きか

20日の日経平均株価は、前日比250円42銭安の2万7006円96銭と3日ぶりに大幅反落して取引を終えた。
 
日経平均株価はなんとか2万7000円を上回って終えたものの、200円を超える下落だった。後場に中国絡みのニュースが出てこなければ、引けまで下値模索が続きそうな雰囲気もあった。きのうかろうじて超えた200日線(2万7238円、20日時点、以下同じ)は大きく下回っており、もう一段下げてしまうと、この200日線が抵抗となりやすい。
終値(2万7006円)の近辺には5日線(2万7057円)や25日線(2万6985円)が位置している。また、先週の週末値が2万7090円(10/14)で、きょうの時点では週間でマイナス。これらの点から、あす下振れスタートとなった場合には、売り圧力が強まる可能性があるだろう。
 
 
21日の東京株式市場は、心理的なフシ目の2万7000円を挟んで、不安定な値動きが続きそうだ。
米国株頼みの状況のなか、米国市場では、金融引き締めへの警戒感が続くなか、10年物国債の利回りが4.13%台に上昇(価格は下落)するなど、株式への逆風が吹く格好にある。先行き不透明感があるなか、週末要因もあり、リスク回避姿勢の売りが強まる場面も想定される。
市場では、「米国株の動向頼みの展開が続くが、心理的なフシ目でもある2万7000円前後の水準を固めることができるかがポイント」との声が聞かれた。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
28093.27  均衡表雲上限(日足)
28088.91  ボリンジャー:+1σ(26週)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27679.56  13週移動平均線
27612.07  ボリンジャー:+1σ(25日)
27532.26  均衡表雲下限(日足)
27479.06  75日移動平均線
27371.50  均衡表基準線(週足)
27262.73  26週移動平均線
27238.76  200日移動平均線
27225.09  均衡表転換線(週足)
27140.86  均衡表基準線(日足)
 
27006.96  ★日経平均株価20日終値
 
26985.89  25日移動平均線
26920.74  6日移動平均線
26915.81  均衡表雲下限(週足)
26883.82  ボリンジャー:-1σ(13週)
26804.40  均衡表転換線(日足)
26436.54  ボリンジャー:-1σ(26週)
26359.71  ボリンジャー:-1σ(25日)
26088.08  ボリンジャー:-2σ(13週)
25937.21  新値三本足陰転値
25733.53  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
 
ローソク足は小陽線で終了。4営業日続けて寄り引けほぼ同値で細い胴体部分(本日25.21円)から上下に短いヒゲを出す「星」に似た形状を描き、2万7000円前後での売り買い拮抗状態を再確認する形となった。ただ、終値が5日線を下回ったことに加え、一目均衡表では株価下落と応当日株価上昇が重なって弱気シグナルが増大しており、25日線付近でのもみ合いを下放れるリスクに警戒が必要となろう。
 
 
 

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