上値の重い展開か。

 
あす25日の東京株式市場は、上値の重い展開か。
前週末の米国株式市場で大幅利上げ継続への警戒感が後退し、主要3指数が上昇した流れを受け、24日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、一時400円超上昇する場面があったが、買い一巡後は上げ幅縮小の流れとなり、2万6974円(前週末比84円高)と安値で引けた。中国の新指導部が23日に発足し、習近平総書記の3期目続投による「習氏一強体制」を巡る不透明感から香港ハンセン指数が大幅に下落し、投資家心理の重しとなった。先行きの中国政治・経済運営が警戒され、見極めたいとの空気が強まる可能性があるだろう。
 
一方、日経平均株価は今月に入り、きょうを含めて3度、200日移動平均線乗せ後にハネ返された経緯があり、戻り売りへの警戒感がくすぶっている。今週から決算発表が本格化する中、決算発表を前に「手が出しづらい」との声も聞かれた。
 
指数は終盤に萎んだため、終値で2万7000円を上回ることができなかった。この下にある25日線(2万6883円、24日時点)を下回ってしまうと、チャートの悪化が売り材料となってしまうだけに、早々に2万7000円台を回復しておきたい局面だろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
 
27879.32  ボリンジャー:+2σ(25日)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27607.01  13週移動平均線
27532.26  均衡表雲下限(日足)
27502.74  75日移動平均線
27381.25  ボリンジャー:+1σ(25日)
27371.50  均衡表基準線(週足)
27263.14  26週移動平均線
27220.79  200日移動平均線
27140.86  均衡表転換線(週足)
27010.29  6日移動平均線
 
26974.90  ★日経平均株価24日終値
 
26915.81  均衡表雲下限(週足)
26883.18  25日移動平均線
26881.94  均衡表基準線(日足)
26804.40  均衡表転換線(日足)
26783.56  ボリンジャー:-1σ(13週)
26437.32  ボリンジャー:-1σ(26週)
26385.11  ボリンジャー:-1σ(25日)
25960.11  ボリンジャー:-2σ(13週)
25937.21   新値三本足陰転値
25887.05  ボリンジャー:-2σ(25日)
25611.51  ボリンジャー:-2σ(26週)
25388.98  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
200日移動平均線超えで高寄りした後、200日線割れで安値引け。ローソク足は下ヒゲのない「陰の大引け坊主」を描いたが、25日線とのプラス乖離をキープし、25日線付近での一定の買い需要を確認する形となった。一目均衡表では10月5日を起点に横ばいだった基準線が下降を再開。TOPIXは3日連続で終値が25日線を下回ったこともあり、下落圧力の増大が警戒される。
 

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