底堅い展開か

31日の日経平均株価は大幅反発し、2万7587円(前週末比482円高)で引けた。良好な米企業決算を背景に前週末の米国株式が大幅高した流れを好感した。上値が重くなる場面もあったが、好業績銘柄中心に買い気は根強く盛り返し、大引け間際には上げ幅が500円近くに達した。
テクニカル上では、この日、ほぼ6週間ぶりに2万7500円台を回復するとともに75日移動平均線(2万7560円99銭)も超えた。テクニカル好転の流れの中、目先は視野に入れた日足一目均衡表上の「雲」抜けがポイントになるだろう。
 
11月1日の東京株式市場は、底堅い展開か。
米国株式が前週末に大幅高を演じただけに週明けの動向が注目されるが、国内では22年4-9月期の決算発表が相次ぐ中、今のところ概ね堅調で、「指数をフォローする可能性もある」との声が聞かれた。
 
あす国内ではトヨタが取引時間中に決算を発表する予定。直近で円安が急速に進行していた局面では、同社株にそこまで強い動きが見られなかった。恐らく為替の影響を除いた本業の動向が警戒されているのだろう。ただそれだけに、今回の決算が安心材料となるようなら同社だけでなく、自動車関連全体に好影響が波及しやすい。足元ではソフトバンクGの値動きが非常に良くなっているが、ここでトヨタの動きも良い方に変わってくれば、日本株全体の買い安心感が高まる展開にも期待が持てるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(31日現在)
 
28940.37  ボリンジャー:+2σ(26週)
28372.15  ボリンジャー:+1σ(13週)
28190.33  ボリンジャー:+3σ(25日)
28115.49  ボリンジャー:+1σ(26週)
27948.22  均衡表雲上限(日足)
27750.53  均衡表雲下限(日足)
27742.90  ボリンジャー:+2σ(25日)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
 
27587.46  ★日経平均株価31日終値
 
27571.78  13週移動平均線
27560.99  75日移動平均線
27371.50  均衡表基準線(週足)
27295.46  ボリンジャー:+1σ(25日)
27290.60  26週移動平均線
27282.49  6日移動平均線
27236.19  均衡表転換線(日足)
27177.39  200日移動平均線
27140.86  均衡表転換線(週足)
27050.15  均衡表雲下限(週足)
26848.03  25日移動平均線
 
ローソク足はマドを空けて上昇し、上下ともにヒゲの短い陽線を引いて強い買い圧力を窺わせた。終値が75日移動平均線(2万7560.99円)や13週線(2万7571円78銭)を上回ったほか、株価下方では25日線が下向きから上向きに転換。
一目均衡表では9月2日を直近ピークに下降局面にあった基準線が本日わずかに上向いており、トレンドの強気転換を示唆している。変化日を迎える明日11月1日大引けが2万7750円54銭以上なら三役好転が完成して強気局面入りが確認され、その後の上昇加速を期待できよう。
 

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