22日の日経平均株価は3営業日続落し、2万8794円(前週末比135円銭安)引けとなった。前週末の米国株式市場で米長期金利の上昇が警戒され、ハイテク株中心に下落した流れを受け、半導体関連株など広範囲に売りが先行し、下げ幅は一時340円を超えた。
一巡後は、円安・ドル高とともに、中国人民銀行(中央銀行)の最優遇貸出金利(LPR)引き下げが支えとして意識され、下げ幅を縮小したが、買いは続かず、引けにかけて総じて2万8800円割れ水準でもみ合った。
19日の米国株が嫌な感じの下げとなった割には、安値(2万8586円)を9時02分と早い時間につけており、2万8500円も下回らなかった。ジャクソンホール会合が開催される週で、ある程度相場が不安定となるのは織り込み済みということなのだろうか。
あす23日の東京株式市場は、上値の重い展開か。
国内に手掛かり材料は乏しく、現地22日の米金利・株式動向を織り込んだ後は様子見気分に傾きやすいとみられる。経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」(25-27日開催)を控え、26日予定のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演を見極めたいとの空気から、当面は積極的な売買は期待しにくい。目先は様子見姿勢の強い地合いが続くことになりそうだ。
日経平均株価は前週17日に心理的なフシ目となる2万9000円を約7カ月ぶりに回復したが、その後下げが続いていることで利益確定売りが出やすいとの読みもある。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
30496.87 ボリンジャー:+3σ(13週)
29934.87 ボリンジャー:+3σ(26週)
29862.81 ボリンジャー:+3σ(25日)
29496.53 ボリンジャー:+2σ(13週)
29262.13 ボリンジャー:+2σ(25日)
29010.71 ボリンジャー:+2σ(26週)
28938.41 6日移動平均線
28794.50 ★日経平均株価22日終値
28661.45 ボリンジャー:+1σ(25日)
28496.19 ボリンジャー:+1σ(13週)
28476.12 均衡表転換線(日足)
28285.03 均衡表雲上限(週足)
28249.24 新値三本足陰転値
28086.54 ボリンジャー:+1σ(26週)
28060.78 25日移動平均線
27933.13 均衡表雲下限(週足)
27767.78 均衡表基準線(日足)
27547.75 200日移動平均線
27532.26 均衡表転換線(週足)
27495.85 13週移動平均線
27460.10 ボリンジャー:-1σ(25日)
27174.75 75日移動平均線
27162.37 26週移動平均線
26954.99 均衡表雲上限(日足)
ローソク足はマド空けを伴って下げたが陽線を引き、一定の押し目買い需要を確認する形となった。25日線や13週線は上昇を続け、三役好転下にある一目均衡表では終値が転換線を上回っており、本日の下落は大勢強気の相場でのスピード調整と位置付けられよう。ただ、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は120.84%と中立圏上限の120%をわずかに上回り、NT倍率も現物14.45倍、先物14.44倍とTOPIX対比での割高感を意識させる水準にあり、引き続き調整圧力への留意が必要となろう。
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