【寄り付き概況】
24日午前の日経平均株価は、前営業日比28円59銭高の2万8481円34銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、1.64ポイント高の1973.08で始まった。
前日の米株式市場は、NYダウは154ドル安と3日続落。米経済指標の内容に景気悪化を示すものが多いことが警戒された。ただ、ナスダック指数はほぼ横ばいだった。
日経平均は前日までの4営業日で700円超下げていた。前週に年初来高値(2万9332円)に接近したことで利益確定売りなどが出やすい状況が続いていたが、23日には東証プライムの騰落レシオ(25日移動平均)が買われすぎの目安とされる120%を約2週間ぶりに下回った。高値警戒感が薄らいで、いったん株を買い直す動きが先行した。
寄り付き時点で業種別では33業種中、24業種が高く、値上がりは鉱業、石油、非鉄、鉄鋼など。値下がり上位に医薬品、その他製品、海運など。
ただ、上値は重く、日経平均は下落に転じる場面もある。米連邦準備理事会(FRB)が大幅な利上げを継続するとの警戒は根強く、米市場では長期金利が23日に一時3.07%とおよそ1カ月ぶりの高水準を付けた。
23日のダウ工業株30種平均は150ドル超下げて終え、東京株式市場でも投資家心理の重荷になっている。26日にはパウエルFRB議長の講演も控えており、投資家は積極的に買いを入れにくいだろう。
個別では、原油先物相場の上昇でINPEXや出光興産が高い。オリンパスや日野自が買われている。半面、任天堂やリクルートは下落している。川崎汽や日立建機も売られている。
