24日の日経平均株価は5営業日続落し、2万8313円(前日比139円安)引けとなった。朝方は、きのう4営業日続落した反動で、自律反発狙いの買いが先行したが、一巡後はマイナス圏入りした。米利上げに対する警戒感は根強く、株価指数先物にまとまった売りが出たこともあり、下げ幅は一時170円に達した。その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。直近5連敗(合計900円超安)で押し目買いを誘いやすい面はあるが、FRB議長講演を前にポジション整理の動きも想定される。
きょうは東電HDに加えて重工系の銘柄が賑わったが、そのきっかけとなった次世代原発に関して具体的な話が進むようなら、エネルギー政策関連が大きなテーマとして浮上する可能性もある。東電にしても重工系銘柄にしても今年に大相場を演じており、再浮上してくるようなら物色の裾野が広がる。
市場では、「25日移動平均線(2万8181円)をにらみ下値支持線として意識されるが、これを割り込むと調整が尾を引く可能性がある」との声も聞かれた。
あす25日の東京株式市場は、手控え気分か。現地24日の米国市場では、7月耐久財受注額、7月中古住宅販売仮契約などの経済指標や、半導体大手エヌビディアなどの企業決算が発表され、株式相場への影響が注目されるが、経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」(25-27日開催)を控え、26日予定のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演を見極めたいとの空気は変わらず、基本的で積極的な売買は期待しにくいだろう。
米国株も足元の下げが利益確定の一環であれば、そろそろ押し目を拾う動きが出てきても良いタイミング。ハイテク株の動向があすの日本株を大きく左右することになるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
29830.92 ボリンジャー:+3σ(26週)
29656.88 ボリンジャー:+3σ(25日)
29378.23 ボリンジャー:+2σ(13週)
29165.06 ボリンジャー:+2σ(25日)
28935.24 ボリンジャー:+2σ(26週)
28775.99 6日移動平均線
28715.32 均衡表転換線(日足)
28673.24 ボリンジャー:+1σ(25日)
28418.54 ボリンジャー:+1σ(13週)
28313.47 ★日経平均株価24日終値
28285.03 均衡表雲上限(週足)
28249.24 新値三本足陰転値
28181.42 25日移動平均線
28039.55 ボリンジャー:+1σ(26週)
28007.24 均衡表基準線(日足)
27933.13 均衡表雲下限(週足)
27689.60 ボリンジャー:-1σ(25日)
27541.99 200日移動平均線
27532.26 均衡表転換線(週足)
27458.85 13週移動平均線
27220.66 75日移動平均線
27197.78 ボリンジャー:-2σ(25日)
27143.87 26週移動平均線
26954.99 均衡表雲上限(日足)
26952.26 均衡表基準線(週足)
26705.95 ボリンジャー:-3σ(25日)
ローソク足は陰線で終了。株価上方では5日移動平均線が下降角度が増したほか、パラボリックは売りサイン点灯を開始し、短期的な調整トレンド入りを強く示唆した。ただ、株価下方では25日線が上向きをキープ。一目均衡表では三役好転を維持しつつ、転換線と基準線が上向きで引けて大勢強気継続を示唆しており、強弱感の対立が著しくなった格好だ。
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