続落スタート、前日の米株安で売り先行

【寄り付き概況】

1日午前の日経平均株価は、前営業日比294円53銭安の2万7797円00銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、17.46ポイント安の1945.70で始まった。

前日の米国株市場では景気敏感株を中心に幅広い銘柄に売りが広がり、NYダウは4日続落となった。FRBによる金融引き締め政策が長期化することへの警戒感から買い手控えムードが拭えず下値模索の動きを続けている。
東京株式市場でもこれを引き継ぎリスク回避目的の売りが優勢となっている。日経平均2万8000円大台近辺は強弱観が対立し、個人投資家などの押し目買いが活発化している一方、戻り売り圧力の強さも確認されている。今週末に予定される8月の米雇用統計発表を控え、目先持ち高調整の売りが優勢となり上値を押さえそうだ。

前日の米株式市場では景気敏感株や消費関連株など幅広い銘柄に売りが出た。東京株式市場でも、米国をはじめ海外景気が一段と悪化することへの懸念から、自動車や電機、機械に売りが出ている。

前日の米債券市場で米長期金利は3.19%と2カ月ぶりの高水準となった。長期金利の上昇で割高感が意識されやすいグロース(成長)株の下げが目立つ。

半面、外国為替市場では円相場が1ドル=139円台半ばまで下落し、24年ぶりの円安・ドル高水準となった。輸出採算改善の思惑もあって、一部の輸出関連銘柄の下値を支えている。

個別では、東エレクやTDK、エムスリーが下落。ダイキンやファナック、ホンダも売られている。一方、トヨタと車用鋼材の大幅な値上げで合意したと伝わった日本製鉄は高い。積ハウスや第一三共、サッポロHDも買われている。
 

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